「翻訳者の個性出過ぎと、スポンサーによるネタバレ」宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第七章「新星篇」 ばるすパパさんの映画レビュー(感想・評価)
翻訳者の個性出過ぎと、スポンサーによるネタバレ
元々の作品が、現代の基準ではシリアス作品として成立しないくらい突っ込み所満載で、それをきっちり新たな設定を用いて解決していたのは凄いと思いました。けど、原作の良い意味で昭和的なベタな物語や、潔いくらいわかりやすいテーマが、マニアックで難解なSF作品になってしまいました。そして本来、ひとつの作品として、前情報を入れずに観れば、初見で度肝を抜かれたであろう演出も、商品販売の宣伝のため、スポンサーの情報垂れ流しによって初見でも「あーこれか…」的な確認作業になってしまったのが最大の不幸。もし、シンゴジラのように徹底した情報規制の元に試聴していたら、おそらく全く違った印象と評価だったでしょう。インターステラのようだと言ってる人がおりますが、あれも過去の古典SFで既出のネタで、SF的には定番ジャンルってだけのこと。そこは問題じゃないかな。バンダイ商法の犠牲者と言いたい所だけど、プラモデル販売前提がなければ、ここまで凝った映像作品は出来ないでしょうから難しい所かな。
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