「「大いなる愛」が小さかった・・泣」宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第七章「新星篇」 kevinさんの映画レビュー(感想・評価)
「大いなる愛」が小さかった・・泣
「さらば」に号泣し、映画館から動けなかったオリジナル世代です。みなさんが酷評しているのすごくよく分かります。いろいろ指摘されてる通りで、自分も例にもれず黙っていられなくてレビュー書いてます。
2199も2202もいろいろ不満はありつつ、映像がきれいで音楽は最高なのが好きだったのですが、今回はダメ。「さらば」の名場面、何回見ても目が潤む宮川泰の名曲「大いなる愛」で特攻するシーンの音楽がスケールダウンしてるし!「アキラくん、何やっとんねん!」と思っていたら、しばらくして理由が分かった。本来クライマックスの感動シーンのはずが、まだ続きがあって、そこ用に取ってたんですね。つまりこの作品、本来の見せ場を、ご丁寧に分割して、ついでに感動も分割してるのですよ。まったくげんなりする。
いやね、正直、自分の中でヤマトは「さらば」で終わってるし(2は認めない(笑))、2202は違う作品だから、違う終わり方しても構わんのです。今回のラストもそれ自体は決して悪くない。でもね、加藤を卑怯者にして流れ弾で殺したり、古代をでもでもだってちゃんの、無能もの扱いしたり、裏方の頼りになる実は熱血古代大好き真田さんを、口だけ達者な政治家にしたり、古代への愛溢れるユキから記憶奪ったり、そういうことは、ヤマトを愛しているならできんだろうが。なぜ、斎藤、キーマン、山南さんとか、みたいに扱ってくれんかったのだ。
まあ、それはともかく、命をかけた壮大なスケールの星間戦争の物語を、卑小な「愛の」物語に落としてしまったのが、作品をつまらんくした大きな理由でしょうね。訳わかんないし。この素材をうまく使えば、もっと胸躍るドラマが作れただろうに。だっていい場面はところどころにありましたよ(山南さんとか、山南さんとか)。今回だって、予告編は良かった!鳥肌たったよ。だから、映画館まで足を運んだんだけど、結局のところ、製作者たちは下手くそだったってことなんだろう。ヤマトの続編を作るのはいろんな意味で大変なんだろうとは思うけど、残念でしょうがない。「面白い映画を作る」ってこと、忘れてませんか?説教くさい演説なんて聞きたくないし。
映像はきれいで迫力あったし、音楽もやっぱりいいです。スタッフの皆さま、お疲れ様です。映画館に行った甲斐はありました。でも、やっぱりがっかりなので、星3つにしました。ちなみに、実写版ヤマトも自分の中では星3つでした。察してください(笑)。