「楽しめば良いんじゃないかな」宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第七章「新星篇」 Mogmog1973さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0楽しめば良いんじゃないかな

2019年3月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

テレビシリーズで見続けてはいますけど、最後がどうしても気になったので見に行ってきました。
映画を見る前にこのレビューをチェックして、賛否両論色々な声が出ていることは知っていた上で私が感じたのは、あれはあれでひとつの終わらせ方だったんじゃないかと言うものです。

理屈っぽくて小難しいとか、ご都合主義だとか言われてますけど
そもそも宇宙戦艦ヤマトは旧作を見ていた時点で「???」と思う事が多々ありました。
私が子供のころにこの作品を見ていて最初に「???」と思っていたこととして

「第三砲塔損傷」

とか何とか言って破壊されたとしても、少し間が開くといつの間にやら綺麗に治っている点でした。

旧作の「さらば」でも、都市帝国の猛攻にあっていても
動力源を破壊した後の反撃では、主砲はしっかり使えており、あれだけの規模の都市帝国を一艦だけで破壊しつくしていました。

そういう点は「さらば」だけに留まらず、全作を通して多々あったと思います。

愛の戦士たちでも、なんだか小難しい…というより全く理解できない言葉が次から次へと出てきますけど、当時とは違って今はあらゆる情報を誰もが簡単に取得できてしまう時代です。
少しくらい分からなくしておかないと、いわゆる「ツッコミ」が飛んでくることは明白です。

なんだかんだ言ってもアニメーションであり、エンターテインメントであり、そしてひとつの営利企業がプロモーションをしているものです。
主役級の人や物が前面に立たなければ物語として成り立ちませんし、作るからには「次」に繋がらなければなりません。
宇宙戦艦ヤマトは世代を超えて感動を送り続けてくれた名作中の名作であり、リニューアルであればなおさら注目を集めます。

「さらば」は大勢の人達が見た作品であり、多くの人達に感動を与えました。そのリニューアルともなれば、その「大勢の人達」それぞれが、それぞれの思い入れを以ってこの作品を目にします。
それら全ての人達全員が納得する作品を作り上げることなぞ不可能ですし、私としては様々な制約や賛否両論を集めるであろう中で、よくぞここまで仕上げたなとも思います。

「さらば」は「さらば」
「愛の戦士たち」は「愛の戦士たち」

別物として捉え
単純にこの40年近い映像技術の進化と
ご都合主義・こじつけの「技」を楽しまれてみては如何でしょうか。

無料で見られるテレビとは違って、わざわざお金を払って見に行くものです。
終わった時に「腹が立った」と言っても、お金は帰ってきません。
であれば、別物として見て
楽しめばいいんじゃないかなと感じました。

Mogmog1973