「ストーリーをきちんと纏めれば、旧作を超える作品」宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第七章「新星篇」 さとちぃさんの映画レビュー(感想・評価)
ストーリーをきちんと纏めれば、旧作を超える作品
まず、スタッフの皆様お疲れ様でした。賛否両論がありますが、個人的にはすごく満足です。
以下長文駄文お許しください。
またヤマトが大好きなファンの1人として捉えて頂ければ幸いです。
(他の方の意見を否定するものではありません)
結論を申しあげますと、“愛の戦士たち”というテーマに沿って、大団円を迎えたからです。
旧作が名作であるとは思いますが、どこかリアリティがありませんでした。
愛のために死ぬ、絶対地球を守るため死ぬ、最後は確実な死が待っているものでした。
バタバタと乗組員が倒れて、それでも地球を守る、たとえ体当たりしてでもと、その姿に感動された方が多いと思います。
ですが、私は感動はしても希望を見出せませんでした。
何より、全員が模範的な良い子ちゃんとなったため面白みがなく、セリフが臭すぎると感じました。
それに比べて、初代ヤマトがどれだけ皆生き生きとしていたことか。
初代劇場版ヤマトは、希望がありました。
ガミラス本土決戦の後の古代のセリフ、守がイスカンダルで新たに生きる希望、そしてコスモクリーナーで地球が復活する、だから私は感動し、次回作が期待されたと思います。
2202は、もう一度ストーリーを理論的につなげたら、さらばを確実に超えると思います。
なぜならば、登場人物が皆自然だからです。クサイセリフは全くありません。
古代のセリフは最初は浮いているなと思いましたが、いい意味でスターシャとの約束という呪縛が効果を発揮し、リアリティが感じられるようになりました。
どこでもいそうで、私たちが日常で感じている事、その目線で語ってるからです。
スタッフの皆さん、2202を産みの苦しみをされた直後で恐縮ですが、ぜひ2202をもう一度精度を高めた作品で作ってほしいです。
ディレクターズカットでも、番外編でも結構です。
ぜひ第7章の掘り下げをお願い致します!
あと個人的な要望として、ぜひ以下の内容を入れていただきたいです。
・超巨大戦艦、都市帝国を出して欲しい
・特攻前の沖田艦長との会話
・ズオーダーは絶対悪の象徴でいて欲しい
・艦隊戦を艦隊戦らしく!
・旧作の名ゼリフを、きちんと2202でも再現させて欲しい
ストーリーの結論は今のままで問題ありません。ぜひお願いしたいです。
最後に重ねて申しあげたいです。
ヤマト2202は、きちんと愛の戦士たちの物語になってます。
新たなヤマト2202に期待します。