「いろいろ酷い」宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第七章「新星篇」 やまこーさんの映画レビュー(感想・評価)
いろいろ酷い
まず「さらば」の原型を留めていないことが気に入らない。オープニングに出てくる、都市帝国の砲台で滅多打ちにされふヤマトが見られると思っていたのだが、出てきたのは違う何かだった。
まあそれはいい。別にリメイクでなくても面白ければいいのだから。リメイクを望んでいたのは確かだが、だからといってそうでないことで批判をするつもりはない。
ところが問題は「全く面白くない」。その点に尽きる。
盛大に設定を盛り込んだが、果たして必要だったのか?宇宙ホタルの話っている?から始まり、回を追うごとにその感触は強まりらここに来てピークを迎える。
斎藤が蘇生体な必要あった?キーマンなんで特攻した?10日もたせればいい作戦はどうなったんだ。
滅びの箱舟って結局何なのよ。葛城は結局サーベラーのクローンなの?何で地球に協力してるの?
え、この流れで機関長も、加藤も死ぬの?いや確かに原作では死んでたけどさあ。慌てず急いで冷静に、とか、土方前艦長の命令を決行する!とか、名セリフだけ入れられても…
というかヤマト特攻の時点で時間断層から予備艦くらい出せるだろ。なんで単艦なんだよ。で御都合主義的に時間断層からヤマトが現れて、なんだかわからんけど古代と雪が復活するの?もう何がなんだか。後から後から設定だけがどんどん上塗りされて意味がわからない。
もう途中からウンザリしながら見ていたので本当は必然があったのかもしれないが。
なんというか、最高の素材「さらば&2」を方針なく料理し始めて、困ったらその都度調味料と思いついた目の前にある良い具材をこれまた方針なくドバドバ足してます、というような感じ。
最後には素材の味も当初の料理方針もわからなくなった、ヤマトっぽい雰囲気のごちゃ混ぜの何かができあがりました、という感じ。
ただここまで書いて何だが、出すべきではなかった、まではいかない。企画がなければそもそも批判もできないのだ。企画自体には感謝。ただ中身は酷い。
懲りずに次も作ってほしい。別の監督で。素材の良さを引き出せる監督で。
下記、同意します。
>なんというか、最高の素材「さらば&2」を方針なく料理し始めて、困ったらその都度調味料と思いついた目の前にある良い具材をこれまた方針なくドバドバ足してます、というような感じ。