「個人的には残念な作品、でもこれが限界だったとも…」宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第七章「新星篇」 Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0個人的には残念な作品、でもこれが限界だったとも…

2019年3月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

難しい

寝られる

 自分が思った事や言いたい事は既に残念票を投じてる方々と概ね同じですので、ちょっと側道的な文になりますがご了承の程を‥‥。

 まず福井氏の趣向は理解できません。文章家としては実績があり、読み手が脳内補正交え難なく紐解けるストーリーを書く(読んで理解させる)のに、それを映像化したら矛盾が目立ちイビツになるのはナゼでしょう?
 ガンダムNTしかり、毎度『奇跡』と称して異能や魔法の類のカルトネタに傾倒してしまい、本来は精密な描写でカッコ良さを出すべきメカニカルが主柱の筈のヤマトやガンダムが、まるで『なのは』『ナイツマ』などと同じベクトルに扱ってる感を疑います。
 アイデアが煩雑で突拍子なく説得力を欠いて『奇跡』を便利な逃げ口上にしてるのか、或いは〝見えざる手〟による力場の影響でもあるのでしょうか? 脚本の岡氏は特撮畑の人でアニメ実績は不明ですし。

 その辺りを上手く音頭とって料理するのが監督の羽原氏の役目でしょうが、どうしてこうなった? 自信満々な結果がコレなんでしょうか? ホントは圧力に弱くキッパリNOと言えないのかも?『ファフナーEX』は纏まってたと思いますが‥‥。
 より多くの観客を満足させるべき公の作品に、同人宜しく個人の趣味に染める小林副監督の手癖も公認してる始末‥‥。この上層部がそんな有様で、好き勝手の体たらくで全く機能しなかった結果とすれば、さもありなんです。結論として、仕事の方針を誤り力量が全く発揮されず、スタッフの相性が悪すぎました。

 余計なお世話でしょうが、アニメの不作がプラモ等玩具販売をはじめコンテンツビジネス全体にどう影響するか心配です。物販の営業や宣伝販促に携わる方々の苦労を、この上層部はどんな風に思ってるのでしょう? 自分達はしっかりギャラ貰ったし他は知らん♪では気の毒ですし、もとより著作権者の西崎氏がそう言う腹の人だとすれば〝次回作〟は皆降りたほうがヨサゲです。
 ただし円盤に関しては今のところ旧来ファン+新規顧客の方々に支えられている数字が見られる様ですが、当然自分は買ってません。

 最後に、点数は序盤に期待値を込めて多めに☆を焚べたので、その分を差し引いて精算しています。

Geso_de_Nyoro