きみと、波にのれたらのレビュー・感想・評価
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EXILEが好きか嫌いかによって評価は二分
前半は少女漫画。見てるだけでイライラする。後半からちょっといい話になる。ストーリーは予想できるけど、ちょっとだけウルッと。
千葉県内の至る所が出てくるので、千葉県人は楽しみる。
アニメ作品としてはちょっと酷い部類。絵も演出も深夜アニメの方がぜんぜん良い。
中でも、声優を使っていないのは致命的。演技がのっぺりする。
川栄と松本のおふたりはOK。そんなに違和感もない。伊藤は意外と良かった。
問題は、片寄ですね。台無し。
ストーリー的に、歌が重要だけど歌もアイドルソングみたい。これも味を薄くする。
結果、、、EXILEファンには、とても楽しみるものだけど、EXILE嫌いには非常に残念。少し怒りさえ覚えるし、EXILEの嫌い度合いがひとつ進行した。
恋愛映画向いてない…にしても?
湯浅監督作ということで期待して観ました。はじまってすぐに何度も繰り返されるEXILE TRIBEの曲に、大人の事情を感じずにはいられないほど鼻白みつつも心が折れないようにみていましたが、ごり押しされる楽曲に後半はかなりキツくなってきました。ファンであれば楽しめるのでしょうが…そもそも2000年代の設定なのであれば、他にもジャストでヒットした楽曲やそれっぽい音にしてもよさそうなものを、そんなにいいとも思えない新曲の繰り返しではちょっと厳しい…
そして、主役2人の片方が亡くなるシーンもわざとなのか重さがないというかさくっと突然で、ご都合主義的に感じずにはいられませんでした。あと、セリフのチョイスとかもちょっとないなーと…。実際にこんな会話するひとって今日びいますかね。正直おじさんが考えた若者像という感じが否めません。。そして、いつの間にそんな魔法みたいな能力に変わった!?とか、いつの間に効力なくなっていくことになってるの?!とか、後出しの設定にもちょっと。。魔法のような力をもって事件をとめるにしても、もうちょっと説得力のあるやり方でこちらを信じ込ませてほしいというか…もろもろ雑だなあと思ってしまいました。
こういった作品を、ちゃんと没入して純粋に楽しめる皆さんのほうが多数派なのかもしれませんが。松本穂香さんほか声優陣はよいのですが、どうにもキャラクター付けもちょっと…という感じでした。
湯浅監督で恋愛ものというチャレンジはよかったと思いますが、向いてないのかな?と思わざるを得ず、過去作の中ではワーストになってしまいました。
湯浅作品として観なければオケ
監督の作品が大好きで、
売れ線狙いの設定に
嫌な予感を感じつつ
いつもの色彩や音楽のセンス・オブ・ワンダーが消失していて、ほんとにこれ湯浅監督?
中途半端すぎてせっかくの湯浅テイストは今どきのアニメにしては雑な絵のアニメに見えてしまうかな?
脚本のアウトラインは悪くなく、ちゃんとお膳立てされれば、そこそこキュンとできる作品になっただろうに
ハシゴ者で救助に登場するシーンなんかは僕のヒーローに対して恥ずかしくないよう頑張って成長した港の颯爽たる出会いを、演出してるんだけど
ミスキャストで単にチャラいキャラと歌を聞かせ続けられるのかと、開始10分で絶望
なんて言うのか、キャストへの偏見なのかもしれないけど、全ての良いお膳立てが腹立たしく感じてしまう
完全にプロデュースワークがクリエイターを活かせなかった感じです
少しガッカリ、次の湯浅作品に期待します
あと、ロングボードでドルフィンスルーはちょっとね
王道のティーンラブストーリーwith奇才•湯浅監督
この波に乗りたい
これ、いいよ!
『夜明け告げるルーのうた』並み、いやそれ以上かも。
個人的には、10〜20代女性に向けた少女漫画的な傑作。
ある種、80〜90年代のアイドル映画っぽいテイストもあり。
恋と自立。
心のあり方。
人を愛するということ。
染みるなぁ。
湯浅政明 監督+脚本 吉田玲子の破壊力。
日常会話から、好きな気持ちが増していく変化や、人としての成長もわかる。
作画もよかった。
流行りの派手でち密な描写ではなく、キャラが自然でリアリティがある。
デフォルメされた絵柄なのに、着こなしやしぐさが、本物の女の人を想起させる。
省略と強調の妙。
全てのクオリティが高い。
素晴らしい作品だった。
前半、乳繰り合う部分が陳腐に感じたり、後半の幽霊が起こす奇跡の表現が古臭く感じたりする人には、馴染めなく低い評価になる可能性もある。
好き嫌いは分かれるだろう。
特に、少女漫画の文法に馴染みない男性などには。
EXILEが苦手だったら100%合わないだろうし。
しかし、そこがいいのだ。
他人から見た自分像なんて案外いい加減でアテにならなくね?
2〜3回鳥肌立った!!
ひとつはひな子の部屋で、港くんと踊るシーン。僕にとっては「これぞ湯浅政明!」というイメージの、人間の手や足がみょ〜〜んって伸びたり、身体がくにゃ〜〜んってなる感じの演出。しなやかだし、ゆるやかだし、開放的な気持ちよさに鳥肌立った場面だった。
ふたつめは、クライマックスのトンデモサーフィンの場面。こちらはダイナミックで、スピード感があって、やっぱり観心地がすんごく気持ち良くって鳥肌が立った。
満足満足。
お話全体としても、僕はまあまあ好きな話だった。
「大衆向きで、ありがちで、『ゴースト ニューヨークの幻』的なラブ・ストーリー」っていう声もあって、たしかにそういうパッケージではあるけれど、その中身は案外トガッてた印象だったな。
「今ッ!オレたちはッ!スクリーンから何らかの精神攻撃を受けているッ!!??」と思わされるような、作り手の悪意のこもった(笑)主人公カップルのイチャイチャっぷり。
港くんが亡くなってから、その幽霊(?)とひな子が意思疎通できるまでの“Jホラー”な演出。図書館の天窓の水滴文字の表現とか笑った。
その後港くんの幽霊と意思疎通ができてからのひな子と、周囲の人間のギャップ感はもう、“サイコホラー”のジャンルに突入してた。
「風呂敷の畳み方」は、ファンタジーアニメにしてもラブストーリーにしても、わりとありがちなところに着地させていたけど、
「風呂敷の広げ方」については、クセがあって面白かったと思う。
僕がこの映画を嫌いじゃないのは、個人的にはこの物語、
「他人から見た自分像からの解放」を一貫して描いてる
ような気がするからだと思う。
とても象徴的なのは、主人公カップルの名字。ひな子の名字は「向水(むかいみず)」で、よく“むこうみず”と間違われる。港くんの名字は「雛罌粟(ひなげし)」で、そもそも読める人がほとんどいない。
港くんに対する周囲のイメージは「なんでもデキる系イケメン」で、港くんが亡くなってからのひな子に対する周囲のイメージは「恋人に先立たれて頭がイカレちゃった可愛そうな娘」だった。
その2人が愛を育んでいくシークエンスは、観客からすれば「バカップル」という印象を持つように誘導的に描かれてる。
後輩のワサビくんも、妹ちゃんも、「自分がこうありたい自分」を見つけられずにいたり、隠さずにいられなかったりで悶々としてる。
そういう差分に対して、「自分らしく生きればいいのよ!」とか「そのままの自分でいいんだよ!」とか「レリゴ〜レリゴ〜♪」とかのメッセージを伝えようとするとき、多くの物語や楽曲は、「自分らしさの大切さ」とか「自分の夢の尊さ」とかを高らかに謳い上げるけど、本作での伝え方は、「他人から見た自分像なんて案外いい加減でアテにならなくね?」というアプローチなのが暑苦しくなくてイイなと思った。
また「自分が勝手に作り上げた他人像からの解放」も同時に、ワサビくんの目線を通して少し描いてるのも心強い。
どちらにしても「ひとつの波」に翻弄されるより、見送っちゃてもいいって話。
「波なんていくらでもやってくるから、自分がこれだと思った波に何度でも乗ってみようとすればいい。でも、水に沈んだままじゃ前には進めない。」
そういう物語だったと僕は思う。
観に行ったことを後悔…
水と音楽との親和性をベースに、深い喪失から徐々に再生していく人々の過程を色彩豊かに描く良作
誰のための作品なのか
河瀬直美監督が、ちょっと前に岩田剛典をキャストにすえて『Vision』という映画を撮ったとき、「あれ、河瀬監督どうしたのかな」なんてことを思った。
河瀬さんといえば『殯の森』や『あん』などで知られ、カンヌのパルムドール受賞経験もある、有名かつ実力もある監督だ。そんな彼女がなぜ”がんちゃん”を…と訝しく思ったら、何でもLDHが制作費を出していたらしい。
おそらく、LDHにはそういった芸術方面のフォロワーを増やしたいとい狙いがあるのだと(勝手に)推測しているのだけれど、本作もきっとそうなのだろう。
実際、リアルサウンドにて脚本家・吉田玲音さんのインタビューが掲載されているが、今回のキャストはEXILEの方だけは最初に決まっていて、彼をベースに港を造形していったらしい。
じゃあ、なんで湯浅監督はLDHと手を組んだのか。お金のことはよくわからんけど、やっぱり間口を広げたかったんだろう。今回は若者に、アニメを観ない広い観客に向けて作られていることは明らかなのだから。
それは成功したのか?
興行収入をみてみないとわからんけど、期待はできないと思う。俺は、全然おもろしくなかった。監督の大ファンだけれども。
でもこれで、若者にも受けなかったら、これは誰のための作品だったのだろうか。「大衆にはうけなかったけど挑戦したよね」なんて留飲を下げるアニメ玄人のための作品になってしまうとしたら、とてもくだらない話だ。
せめて、監督のための作品であって欲しい。次回作、もっと間口の広い形で上質なアニメーションを、「夜明け告げるルーのうた」で見せてくれたような、素晴らしい「命」をもう一度、今度こそ若者へ、多くの人へ届けて欲しい。
もしも湯浅政明がティーンムービーを撮ったら
もしも湯浅政明がティーンムービーを撮ったとしたら、っていう非常に贅沢なifを観れました。
三部構成のお手本のような脚本は王道から外れないように慎重に慎重に。
そして湯浅アニメーションの視線の縦横無尽さや、なめらかな体の動きの快感はもちろん随所と随所に。
特に前半の恋の始まりの日常描写が素晴らしく、後半はあの輝きが基準となってしまつのでどうしても地味というかになってしまうけども、この物語の強度を出すにはやはり前半の圧倒的なキラキラは必要だ。
それをどう一本の映画にまとめるかが監督の力量なのだけど、それを水からの脱出劇のアクションで力業で持っていく。
さすがだなー、と。
あと、マインドゲームのラストのあの脱出劇的な感じもあってファン的にはグッときました。
きっとある心地よい場所や空間からの脱出、っていうのが湯浅作品の中での共通テーマなのだと思うと、この作品もやはり湯浅印が強く押された作品だ。
全然大好きっ!って思いました!
正直期待値0で見たが
0からだとそこまで酷い映画だとは思いませんでした。他の方も仰っていたが、確かにありがちなストーリー。絵も特別際立っている特徴があるかというと、そんなことはないですね。リアルかファンタジーに寄せるかどちらかにして欲しかったです。
ここ数年、ストーリーも絵も魅せ方も抜群に上手いアニメ映画は爆発的に増えているし、その中でありがちなストーリー、いわゆる普通のアニメ映画だと受け入れられない人は多いと思います。求めているレベルも上がってはいますが…。
良いところをあげるとすれば、変に構えて見る必要がないというところ、少し伏線のようなものがあるところ、登場人物が少なくて理解しやすいところですかね。
普段からアニメ映画を見ている方で、特別キャストのファンとかでないなら、期待値は低くしてから見たほうがいいと思います。
感動した
水と波、食べ物の描写、主題歌、川栄さん
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