きみと、波にのれたらのレビュー・感想・評価
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やめろ!俺の頭から出ていけ!
湯浅監督の作品は大好きです。ただこの作品はいまいちかな。
ではまず良かったところから。個人的に一番はラストシーンですね。こういう恋愛ものでうるっときたのは久しぶりです。
あとは作画。私の好みは「夜は短し歩けよ乙女」とか「映像研には手を出すな!」みたいな特徴的なのですがこちらも普通にきれいです。水の作画なんかは特にでしたね。
そしてここから少し気になったところ。この作品全体を通してテンポが良すぎるんですよね。そのためアニメ版「ダンガンロンパ」と同じ現象、主人公以外に感情移入できない問題が出てきている気がします。ワサビの花屋でのシーンを入れるのであればもうちょっとワサビに行動させたほうがよかった気もします。私が気づかないだけ?あ、でもちゃんと港とのシーンはラブラブだなってのは伝わってきます。
そしてあの歌!歌うと港が出てくる設定にしたいにしてもあんなに何回も歌わせる必要あります?序盤は「良い歌だなーCD買ってもいいかなー。」なんて思っていても途中からは「あーまた歌いだしたよいつまで歌うんだ」となり気が付いたころには頭の中で永遠に流れ続けることでしょう。俺には効かねえぜそのCD購入作戦は!
後は演技も多少不安定。
気になったのはそんなところです。まあラストは一見の価値はあると思いますし90分で楽に見れるので是非ご覧ください。
オムライス
ファンタジー
ストーリーは悪くないが…
歌から入り映画を観たくなった
悪くなかったですよ
前半のキラキララブストーリー部分はオジサンたちにはこっぱずかしいかもしれません。(自分含め)
でも「監督が誰だから」「前作がどうだから」「ほかのアニメ作家作品と比べ」等々、何も前知識というか先入観なしに臨んだところ悪くなかったと思います。
こっぱずかしいのは置いといて主人公や後輩・妹たちが自分を見つめ成長していく姿、いいじゃないですか。ガラにもなくピュアな気持ちになれた気がします。
主人公カップルの口ずさむ歌が、ここも「LDHだから」とか余分なことは気にせず聞いてみればいい曲じゃないですか!鼻歌的な音程が???みたいなこと言われる方もいらっしゃいますが片寄涼太さん、川栄李奈さん、パフォーマーにしては上手でしたよ。(えっ二人ともパフォーマーじゃなく歌手ですって?!)
セリフ回しも主人公二人も、妹役の松本穂香さん、後輩役の伊藤健太郎さん、そこそこ頑張ってたじゃないですか。
壮大なタワー(ツリー)の消火シーンはアニメならではの壮大さでこれでもかって水浸しでしたね。『千と千尋の神隠し』じゃないですが、途中で川の神様になった気持ちで『よきかな』って叫びそうでした。
若い世代が一歩成長するストーリーを大人たちはよしよしって大きな心で観てあげましょうよ!
コーヒーとオムライス
ポニョってる?などと思いつつ、不思議なゴースト・ストーリーに引きずり込まれました。波のアニメーションなんかも描き方が上手く、『夜明けを告げるルーのうた』よりも水の不思議度も上がった感じです。
基本的には恋人だったひな子にしか港は見えない。しかも歌を口ずさんだときだけの登場なので生活には支障がない。ただ、スナメリと歩くとか便器に向かって話しかけなければいいのだ。
ゴーストものとしては恋人を助けるという王道ではありながらも、かなり伏線も利いていて、妹の洋子と山葵との恋の行方も気になるところです。そんな洋子が港の夢でもあったコーヒーショップ経営を自ら果たそうとするところ、幼い頃のヒーローなどといったエピソード、そして「波をのれたら」という時限付きにも泣かされる。
人を救うという将来の夢。消防署のシーンなんてのはかなり取材されたのだろう。救命訓練の部分なんて、リアルすぎる・・・肋骨が折れました。
ただ、暑さしのぎに清涼感あふれるこの作品を観ようとすると、火災のシーンに息が詰まりそうになります。ご注意を・・・俺だけ?
制作スタッフの方!
制作スタッフの方々見ていらっしゃいますか!
今の自分の心情なのか分かりませんがすごくハマりました。最初の火事で助けに来てくれた所とかなぜか分からない所でも泣きました。
何故か考えてみた所それは物語に感情移入できたからです!一番伝えたかったことはキャストに声優さんではなく1アーティストの方を採用されたことでとてもリアルだったからです!すごく港とひな子がリアルに好きになりました!なのでこれからも声優さんではなくそちらの方向でお願いしたいです!!あと絵がとても可愛いかったです。
アニメだから出来た作品
むず痒い
全体的な内容としては違和感なく
良かったと思います。
ただ挿入歌がいい歌だなぁと思って観てると、
ちょこちょこ主人公が唄い出すシーンがあって
その度に歌い出してすぐに辞めるので、
喉に詰まった感じが良くないかな。
ストーリーの軸は王道的で楽しめる
映画の話題をする某Youtuberさんが「あまり話題にならなかったけど、天気の子と同じくらい好き」と語っていたので、気になって鑑賞しました。映画館で予告編映像を観たことがあるくらいの事前知識です。監督の湯浅さんは、私が一番好きなテレビアニメ「四畳半神話大系」の監督さんでもありますので、非常に期待しておりました。
この映画を観た評価としては「奇抜なスパイスが効いてて人を選びそうではあるけど、中身は王道的なラブストーリーに仕上がっている」といった感じです。
大学進学を機に海に近いマンションに引越し、趣味であるサーフィンに没頭する主人公のひな子。自宅マンションの火事をきっかけに消防士の港と仲良くなり、二人は次第に親密な関係になっていく。そんなある日、海で溺れた人を助けるために海に飛び込んだ港はそのまま帰らぬ人に。ショックに打ちひしがれるひな子であったが、二人の思い出の歌を口ずさむと水の中に港が現れることに気付く。幻覚か幽霊か。それでもひな子は再び港に会えることを喜ぶのだった。
「亡くなった恋人が主人公にだけ見える形で蘇る」というストーリーは古今東西使い古されたプロットのように感じますが、「水の中にだけ現れる」というのは新鮮に感じました。そこにいるのに触れることもできないもどかしさもありつつ、常に一緒にいることのできるという点においてはなかなか上手い発想です。また、恋愛映画において私が重要視しているのは「恋愛や別れを通じて登場人物たちがどのように成長するのか」ということなんですが、この映画においては港との死別を通じて、主人公のひな子・港の妹の洋子・港の同僚の山葵の成長がしっかりと描かれています。特に、港の死でふさぎこんでいたひな子に対し、港の死を乗り越えて前へ進もうとする洋子と山葵の成長が対比的に描かれているシーンが個人的にはグッとくるものがありました。恋愛もの映画としては本当に素晴らしい作品だと思います。
ただ、不満点が無いわけでもないんです。
まずは声優。主要キャストの4人はともにプロの声優ではなく俳優です。決して演技が下手というわけではありませんが、特別上手いというわけでもありません。ところどころに、「ん?」と引っかかるような演技があったのは否めません。
次に映像演出。湯浅監督のアニメ映画には、独特の映像演出が使われることが多いです。よく言えばディズニー映画のようなファンタジー的な演出であったり、パースを敢えて狂わせた作画を多用したり。この映画にもそのような独特の映像演出が各所に見られました。特に主人公のひな子が「歌を口ずさむと水中に港が現れる」と気付いたあたりから過剰なまでの映像演出が見られました。普段から湯浅監督の作品を見慣れている私から観ても「ちょっとくどいな」と感じたくらいだったので、かなり観る人を選ぶ演出だと思います。
最後に、前半にあったひな子と港のラブラブ描写が長くてくどい。「俺は今何を見せられているんだ」と思うくらい長い。あそこはもう少し尺を短くしても良かったような気もします。予告動画とかを見てデート映画として観に来たカップルに向けた描写なのかもしれませんが、男一人で自室で観ているのは正直きつかったですね。
しかし総合的に観れば、ストーリーや脚本や作画ともに非常にクオリティも高く、楽しめる映画でした。面白かったのでオススメです。
そうくるか
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