「監督、本当にこれ作りたかった?」きみと、波にのれたら ぴゅあるさんの映画レビュー(感想・評価)
監督、本当にこれ作りたかった?
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ん〜、チャラい。
先が読める薄っぺらい脚本に、大人の事情を感じずにはいられないLDHゴリ押しの楽曲。港役の深みのない声。
どれもがLDHによるLDHファンの為だけの映画という感じ。
湯浅監督、本当にこれ作りたかったですか?
まず、湯浅監督の細く繊細な絵柄と、消防員というのが合わない。あんな首も身体も細いやつに消防員としての信頼が何もない。
冒頭の火事の場面、危険が迫る大変な場面のはずなのに、花火を二人の出会いの為のキラキラ演出として使っている。
いや、悪いけどそんな風には見えないよ。チャラい演出だ。結構長い二人の恋愛も特段目を見張るエピソードもなく退屈だし、港が死んだ後の登場も毎回チャラいポーズをしてきてなんだか真剣味が薄れるし、ラストの大火事からサーフボードでの脱出も技決めてんじゃないよ!と思ってしまう。
多くの場面で真剣味が足りないんだな。
だから、キャラに乗れない。感情移入出来ない。
そして何よりいただけないのが、楽曲。
見てるこちらは何も思い入れないし、これが主人公たちが子供の頃聞いていた2000年代らしさもない。
そして新海作品みたいに楽曲自体の力もさほどない。
こんなんじゃ波に乗れないよ〜。
港役以外の俳優陣はしっかり実力があった。
アニメーション自体は流石の出来なのだが、海獣の子供を見た後だとどうしても見比べてしまったかな。
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