「POPな地縛霊」きみと、波にのれたら ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)
POPな地縛霊
恋人同士の二人のうち片方が死んだ後も相手への思いが捨てられずに幽霊となってまとわりつく物語。死んだ者との交流を描くのは難しいと思うのだが、アニメの特性を活かした独創的でユーモアあふれるシーンに仕上げた。二人は出会いからずっと「水」を介してつながっているような所があるが、彼が現れるのも水の中だけというのも象徴的である。出現のきっかけの歌も出会いの時に流れていた曲でとても印象的である。「過去」と「現在」が巧みにシンクロして物語が進行していく。そして彼に助けられて自分の道を歩み出す時、「未来」がひろがっていく、そんな構成になっている。
正しいことが大好きな真っすぐな二人の爽やかすぎる物語でした。ひな子、港、洋子、わさびの声を演じた若手俳優陣はとても良かった。拍手を送りたい。
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