「好みが分かれるのも分かる」きみと、波にのれたら ださんの映画レビュー(感想・評価)
好みが分かれるのも分かる
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予想どうりの展開だったのにパスワードのあたりで泣いてしまいました。
人の優しさや勇気はこうやってつながって行くんだなあと、そして広がって行くんだなあと。
本当に勇気がもらえる映画です。
ただ、好みが分かれるのも分かります。
特にラスト付近のクライマックスは少々強引な感じがするし、人がなぜ物語を必要とするかというテーマをもはらんでいるからこそあの展開は受け入れ難いと感じる人は少なくないと思います。
新曲が懐メロとして扱われてることに違和感を覚えた人も結構いるようですが、私はJ‐POPに関心がなくEXILEも名前しか知らなかったので「昔流行った曲」と言われたらそうなのかと素直に受け入れる事が出来ました。これは単に幸運でしたね。
実際の懐メロを使用できればもっと幅広く受け入れられる作品になってたかもと思うと少し惜しいのですが、そうすると今度は権利や予算の面で制約が増えそうなのが…
映像は総じて高いクオリティだと思います。アニメーションが好きで、特に動きに注目して楽しむタイプの人なら映画館に行くだけの価値はあると思います。
ただ「君の名は。」や「海獣の子供」のようなハイクオリティで美麗な映像を求めてしまうと物足りないと感じるのも確かです。
さらに、湯浅政明らしい尖った映像表現もかなり抑え気味でやはり物足りない。ただ今回は内容にあった抑え方だと思いました。
ルーくらいはっちゃけてたら、さらに好みの分かれる作品になってたかも。
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