「もしも湯浅政明がティーンムービーを撮ったら」きみと、波にのれたら あしたさんの映画レビュー(感想・評価)
もしも湯浅政明がティーンムービーを撮ったら
もしも湯浅政明がティーンムービーを撮ったとしたら、っていう非常に贅沢なifを観れました。
三部構成のお手本のような脚本は王道から外れないように慎重に慎重に。
そして湯浅アニメーションの視線の縦横無尽さや、なめらかな体の動きの快感はもちろん随所と随所に。
特に前半の恋の始まりの日常描写が素晴らしく、後半はあの輝きが基準となってしまつのでどうしても地味というかになってしまうけども、この物語の強度を出すにはやはり前半の圧倒的なキラキラは必要だ。
それをどう一本の映画にまとめるかが監督の力量なのだけど、それを水からの脱出劇のアクションで力業で持っていく。
さすがだなー、と。
あと、マインドゲームのラストのあの脱出劇的な感じもあってファン的にはグッときました。
きっとある心地よい場所や空間からの脱出、っていうのが湯浅作品の中での共通テーマなのだと思うと、この作品もやはり湯浅印が強く押された作品だ。
全然大好きっ!って思いました!
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