「良かったです」10万分の1 やきすこぶさんの映画レビュー(感想・評価)
良かったです
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私が三木康一郎監督の作品を観たのは、過去に3作品だけかな。
その印象は、あまり捻らずに真っ直ぐに見せる監督だなと。私は結構好きなタイプの監督さんです。
それでですね、今回のこの作品もやはり真っ直ぐだなと思いました。
実在の病気と向き合う今回の作品は、三木監督に合っていたと思います。
まず序盤、平さん演じた莉乃の瞬き連発とか初々しいシーンが続くんですよね。
それが微笑ましくて、病気を発症する前から初々しい二人を応援したくなるんです。まあ、よく転ぶ時点で発症してると言えなくもないですが。
そして、もう二人を応援したい気持ちになってしまったから、病気を発症してからの数々のシーンは涙止まらなくなりましたよ。
それと、音楽が良いんですよね。それらのシーンを邪魔する事なく寄り添う様な音楽なの。
特に良かったのは挿入歌、二人を包む様な優しい歌声なんですよ。挿入歌にもしっかり涙腺刺激されました。
それで終わり方なんですが、これで良かったと思います。
これ以上進めると映画が重くなり過ぎてしまうと思うから。
では、軽い映画になったかと言うと、そんな事無いと思うの。
なんでかと言うと、中盤で二人の未来の形の一つをALSの先輩夫婦が見せてくれたから。
あの奥さんの笑顔は、この映画の中でも重要なシーンだと思う。
そして、奥さんのあのメッセージは付き添いが蓮でなければ言えなかった。
あのメッセージは、ALSを支える人だけでなく、いろんな人に届けたい言葉だったな。
私はこの映画、とても良い映画だと思いました。
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