「ふたつの風力発電。岬の兄妹。」岬の兄妹 きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
ふたつの風力発電。岬の兄妹。
生(せい)の実感を得て、妹からお金と命をもらっていく兄の容貌の変化が美しい。
花火をする二人の、特に兄の表情がまことに幸せな面持ちなのだ。
ギャグがちりばめられていて、この映画を暗いだけのものにさせないのだが、妹と共に冒険してみる兄ちゃんの表情に次第に明かりが差していく流れが、鑑賞者を重たいストーリーにくじけさせずに引き留めてくれる鍵なのだろう。
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カメラと照明が秀逸。
新人監督に見られがちな編集の破綻もない。
監督はよく作ったなぁ。
「ティッシュは食べると甘い」
これ、監督はホントに知っているね・・
新聞紙を食べて飢えをしのいだ女の子を、僕の両親は里子として引き取りました。
極限状況を監督はよく撮った。
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コビトさんに捨てられた妹のために怒号する兄。
兄と妹の支え合う度合いが急速に接近して、よもや保護者逆転かというところまで至って映画は終わる。
実際のケースでは監禁されたまま物置や座敷牢で繋がれて死んでいく“妹”たちは世に少なくないのだ。
岬は陸地の終わる所。希望と生命のついえるゼロの地点。
ラストで、映りはしなかったのだが、もしも冒頭の風車が画面に現れたのなら今度はふたつとも風を受けて回っていたであろうと、僕にはその幻の風景が見える。
連呼したくなる人がいっぱいです。
私の人生一回で世の中全て見た気になるなんて恐れ多いんですが、この作品を見ようと思ったきっかけがキリンさんがレビュー上げていらっしゃったからだったという事も多少ありましてコメント致しております。
ホームレスで溢れてた東京下町のガード下はもはやどこ探しても一人も見つける事は出来ない有り様。それは福祉ではなく生き方の選択の否定かと。何が言いたいかもう混乱中です。すみません。
こんにちは。
久しぶりに能動的に(笑)コメント差し上げております。
ティッシュが甘いのは高級ティッシュだけで安いのはあんまり甘くない気がしますが、一度食べ比べてみませんか?なんて言っちゃうのは、鼻を噛む時口に入ってしまって舐めてみちゃう羽目になるからなんですけど。😅
私はこれ ちょっと鼻についちゃったんですよね。貧困は確かにあるし役人の仕事も形式ばったもので「そこに愛はあるんか?」というCMのセリフを連呼したk
こんにちは。
このご時世に重い映画をよくご覧になれましたね!
うちの会社は自宅待機が続き(出勤しても稼げないから)、またまた1か月映画漬けです。
運送業者も風評被害があって大変だというニュースを見ますけど、宅配じゃなければ大丈夫なのかな?
昨日再開後初の映画館体験しましたが、うれしくてうれしくて予告編だけで涙してしまいました!