バーナデット ママは行方不明のレビュー・感想・評価
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娘だけがお母さんの真の理解者
人間嫌いで旦那ともママ友ともうまくいかない専業主婦バーナデット。
彼女を追い詰めているものは何なのか?
彼女はひとり南極に向かい本来の姿を取り戻していく。
娘のビーがとにかく真っすぐでいい!
娘だけがお母さんの真の理解者なのだ。
邦題、なんとかならなかったかなぁ
邦題と予告編に完璧に騙されました。
隣家への土砂崩れだとかその他もろもろのトラブルから逃げ出すママのプチ冒険物語なのかと思いきや、バーナテッドさん、病気ですよね。
これ、家族が本当に大変で、ご本人は尖った才能を持つギフテッドだからハマった時には凄い能力を発揮するけど、特に意欲を持った時は万能感が強すぎて周囲の方の困惑振りが一切理解できない。身内に似たようなキャラがいた者には身につまされました。
今作をコメディとしてとらえるのではなく、夫と娘の成長物語として、それを我が身に置き換えて考えながらスクリーンに集中すると観終えた時の心への響き方が全然違ってくると思うのだけど、配給会社さん、ミスリードじゃなかったのかな、なんてワタシ個人的には思ってしまいました。
けれども、素敵な作品でした。
話題になってないけど良作
流石は名俳優 ちょっぴり泣かされたぞなもし。
共感要素低め
サイボーグっぽくないケイト・ブランシェットは面白かったけど…、
でも、やはり、どこか普通(普通とは何ぞや…ってなるかもだけど…)っぽさはないよなー、と思っちゃった…。
まっ、そりゃあ、なんとか賞を取ってるし、
芸術家って自分で言っちゃうような人だもんなー、普通の主婦とはちょっと違うわなー。
ちなみに、旦那さんのほうも、ちょっと人間味薄めに感じちゃった。
さらに、南極に旅立つ前のストレス溜まりまくりの時の
弾丸のようなセリフの攻撃に、耳を押さえたくなっちゃったし、
母親としてだけでは、物足りないみたいな感じなのかな?
ちょっと、人間として、あまり共感できるところがなかったのよね。
ストーリーも、ちょっと、都合良くないかい?
伏線回収も雑だし、FBIも嘘っぽかったし、
なんか、全部積めてみましたよ、な、お遊戯会みたいで、感動ポイントが薄かった。
強いて言うなら、こんな良い娘に育って良かったねぇ…って感じかな。
「非日常に行く」
タイム・アフター・タイム
需要は思いもよらぬ所に
サリー・ホーキンスに続いてケイト・ブランシェット主婦
TARでもごう慢で神経質、人嫌いなキャラでしたがこちらはちとコミカル 演技の幅広いのは流石です
南極に行くまでが長くてグダグダ 娘ちゃんは良く出来た子だった 南極は最近ホテルも有って人気だと聞きましたが、家族で行けるなんて贅沢!なのでもとバリバリ働いていた女性特有の、所詮はセレブなマダムの贅沢な悩みに写ってしまいました 基地での奮闘ぶりも無かったのであれれと思ったけど家族の絆も取り戻したみたいでめでたしめでたし あれはきっと移動できて取り壊ししなくて済むのですよね?
演出が巧み、主演がキレキレ
演出含めいろいろな工夫が巧みで、かなりの傑作の類だと思いました。
ケイト・ブランシェットの、とても『TAR ター』と同じ女優さんとは思えない(いや彼女だからこその)憑依したような演技は生き生きキレキレ。
嫌な感じになりそうなキャラクターなのに、反感・嫌悪感を覚えないし、かといって同情するわけでもない…
「ああ、理不尽に踏みにじられた経験はみんなあるかも」みたいな共感をして、なんとなく応援しちゃいたくなる女性像でした。
あと、なにげに娘役の子がすごい演技達者・はまり役で、彼女の存在でバーナデットが引き立つという相乗効果も大きかったように思いました。
「いくつになっても再挑戦できる!」
「なりたい自分になれる!」
と、子持ち中年が主人公ながら、プリキュアみたいなテーマは、万国共通なんだなと感心。
ラストのイギリス建築物を実際に設計したのは作中の人物とは関係ないはずだが、奇抜さと移動が可能な実用性とを合わせた実用美の集積なデザインがリアリティを与えた、不思議な余韻がありました。
行方不明になるのは物語のラスト1/4くらいなので、邦題はネタバレされたような気分があり、ダメ出しをしたくなりました。
不満はそこくらいで、あとは完璧でしたね。
バーナデット南極物語
前半~中盤の隣人トラブルのところまではさほど面白くなかったのですが、バーナデットが南極に行ってからの後半は俄然面白くなってきた。
生き生きしているバーナデッドも良かったし、南極観測の責任者エレンも良かったし、そして南極のとにかく雄大な景色の映像は素晴らしかったです。そしてエンドロールで感涙。天才と変人って紙一重ですね。
願わくば隣人とのトラブルシーンはもう少し短く南極のシーンをもっと長く見たかったなぁと思ったのですが、前半の苦悩のシーンがあるから後半がよりいきるのかな。後味が良し。
邦題に物申したい。
南極である必要は全くない物語です。
まだ、本作を観ていない方で、本作が人生に疲れた主人公が意を決して一人南極へ旅立ち、その旅を通じて立ち直るロードムービーだと想像している方は、全くとは言いませんが、かなりズレてますのハードルを下げて観るか、他の作品を検討された方がいいです。それでも見ようと思う方は以下は読まないでください。
まず、前半から中盤にかけて、会話中心のような感じがだらだらと続いてなかなか話が進まず、いつになったら先に進むのだろうと思いながら、本作への期待度はどんどん下がって行きます。ほぼ、もうどうでもよくなったころにやっと話が動くのですが、そこからは話があまりにもトントン拍子というか超ご都合主義で、南極に行って何故か南極点の基地を設計することになり、めでたしめでたしで終わりです。
ストーリーはつまらない上にいい加減だし、感動もできません。もっと南極への旅を通じて自分を取り戻して立ち直るような物語を想像していたのですが全く違いました。そもそも、主人公は建築物を設計することに飢えていただけで、設計さえできれば南極である必要は全くなく、何で南極へ行く設定にしたのかも意味不明で、観客の気を引くためとしか思えませんでした。
また、CMだとコメディ色が強そうに見えますが、そもそも主人公が精神疾患者であるため意外と内容はシリアスで、内容と演出がチグハグな感じがしました。いっそのことコミカルな部分は無くしてシリアスに作った方が良かったのではと思います。FBIも不要です。
ケイト・ブランシェットが出演していなければ観には行かなかったので、ケイト・ブランシェットの起用はある意味正解かも知れませんが、無駄遣いとも言えます。「TAR」を観た時は映画というものは演技だけでも見る価値はあるものだなと思いましたが、流石にストーリーがつまら過ぎると演技だけではカバーできないですね。
オッケーよ‼
元天才建築家であり、気難しく人嫌いでご近所さんともうまくやれない女性が、人生を取り戻しにまさかの南極へ…といった物語。
前半はコメディ、後半はドラマ作品といった、所々お笑いの要素がありつつ、家族物語としてホッコリする場面も満載の物語。
バーナ母さんは変わり者ですね。娘とは大の仲良しなのは良いが、お隣さんにファッ○ューなんて言い放つ娘を流石に注意するかと思いきや、あなたって最高にクールよ‼は吹き出しそうになったw
そんなお隣さんも良い味出してる。何故助ける気になったのかはわからんがコミカルでありつつ、本当は優しい所も垣間見えてポカポカ。ママ友ってこうやって仲を深めていくのかなぁ~。良いですね。
そして、へんくつだとばかり思っていたバーナ母さんにも実は色々な背景があったようで…。
後半からは家族ドラマ全開ですね。正攻法じゃないのはコメディだから良いとして、あれだけ人と関わることを嫌がっていたバーナ母さんがみるみる目の輝きを宿していく姿には元気をもらえますね。この20年はそのための訓練…にはゾクッとした。
兎に角、人には得手不得手ありますからね。どんな生き方をしても、応援したいされたいと思ったし、笑いとホッコリのバランスも抜群で、自分も頑張りたいと思わされた良作だった。
そして、やっぱりペンギンはジェンツーが№1ですよね‼
おじぎシーンとか入れて欲しかったかなw
可愛いケイト。
この「妙なタイトル」はもう少し考えてほしかった…。
今年324本目(合計974本目/今月(2023年9月度)34本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
一言でいうと、「映画のタイトルがややネタ的なネーミングで損をしているな」という点は強く感じられます(2021年だったか、結婚式に参加した女性が飛行機にのったら飛行機のエンジンがぶっ壊れて何とか、という、これもまたネタ的なタイトルの映画があったと思うのですが、それを「やや」思い出すところです。 ←何だっけ?)。
実話ではないですが、原作小説がテーマである以上、権利の関係上、小説の記述にあることを大きく超えることはできず、ストーリー通りに進んでしまうという部分はあります(ただ、ポワロシリーズ等と違って一般流通していないのか、ネタバレが発生しうる要素は少ない)。
ストーリーの展開については多くの方が書かれているので多言を要さないし、そもそもここの予告編(ストーリー紹介編)でかなりの部分が書かれているので、そのあたりカットします。
個人的にはその「日本公開におけるやや珍妙なタイトルから「ネタ」と思って控える人がいたらもったいない」というのは感じた以上に、主人公の女性が薬物依存症と思われるシーンは多々多々存在するものの、一般指定である故に「明確な描写」はないものの、エンディングロールまでみると、「ペンシルベニア州の公衆衛生局が協力しました」という表示はあるので(日本でいえば、文化庁推薦枠みたいな扱い?)、ややこの点、そうであれば、「薬の乱用には注意しましょう」「薬を乱用している人を発見したら、どこそこに電話してください」といった表示がなかったのが気になりました(「オットーという男」などではこの点が明示的に出てくる)。
とはいえ、ストーリーの趣旨としては小説をベースに描かれており、その小説も最近のものであるため、極端に高い知識は必要とされず、ストーリーもアクションものでもないので、淡々と進むというある意味「ストーリーの読みやすさ」はあるとしても、逆に言えば「意味もなくどうでもいい描写にはならない」点はあげられ、そこをどうとるかは微妙かな…と思った一方、個人的には「ストーリーのわかりやすさ」という点では高評価の一作です。
決して実話ベースのストーリーではないものの、趣旨的に実際に「どこのリアル家庭でも起こりうる現象」である以上、その問題提起が(不完全ながら)されている点については高く評価しました。
南極に関する描写は(CGは入っていたのだと思いますが)とてもきれいで、特にペンギンさんが可愛かったのが好印象です。
評価に関しては下記を考慮しました。
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(減点0.3/一般指定であることは理解できるが、何らかのメッセージは表示してほしかった)
映画内では薬物乱用、乱用とは言わないにせよ「安易に処方箋で出された薬を飲みすぎる」という描写があり、この点についてはエンディングロールにおいて何らか注意書きが欲しかったです。
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天才であっても聖人にあらず
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