「思想ではなく、欲したのは「権勢」「権力」」バイス よしさんの映画レビュー(感想・評価)
思想ではなく、欲したのは「権勢」「権力」
イラク戦争時の副大統領チェイニーの半生を描いた物語。
ネオコン・チェイニーをリベラル・ハリウッドがどのように描くのか、興味津々で鑑賞。
予想を上回る批判の鋭さに驚きます。しかも、ブラックユーモアや皮肉で味付けして、批判の鋭さを緩めずにマイルドに味付けをしている。見事・・・としか言いようがありません。邦画だと、オブラードに包んで批判の矛先を緩めたり、両論併記で胡麻化したりするんでしょうね。
ラストのエンドロールに、イラク戦争で亡くなった人数が表示されていました。言い掛かりで始めた戦争の責任を、彼等はどのように負ったのでしょうか?
映画としては、チェイニーの権勢欲の源のようなものが描けていれば、より良かったかもしれませんね。
コメントする