「見せ方が面白い!曲者ばかり!見事。」バイス Marikoさんの映画レビュー(感想・評価)
見せ方が面白い!曲者ばかり!見事。
久々にびっくりさせられました。
なんという映画!!
クリスチャン・ベールの怪演ぶり、エイミー・アダムスの見事なあげまんぶり、サム・ロックウェルのダメダメ大統領(ブッシュ)ぶり、カレルのこれまたイケイケ国防長官のハマりっぷり。
を、さておいたとしても、脚本がめちゃくちゃ面白いです。
マッケイ監督の手腕、すごいと思います。
珍しく解説付きの語り口調で話が進むから、これ誰が語ってるのかな?と思ってたら、最後の方にわかるんですが・・・なんということ〜!
それにしても、この前観た「記者たち」ともリンクします(記者たち、は、このブッシュ時代のイラク戦争の真実を暴く生粋の新聞社の話なので、合わせて観るとめちゃわかります)が、この時代のアメリカ最低やな笑。
2001.9.11以降、頭に完全に血が上ってしまったアメリカ。
報復と称してイラク戦争にまで発展したものの、結局 大量破壊兵器は発見されず、結局はアメリカがイラクを一方的に敵国に仕立てただけ、という…結末でした。
この戦争で、米兵士4,550人、イラクの一般市民は50万人以上犠牲に。
蔓延するでっち上げ、完全なウソ、政府のシナリオ、とにかく戦争を始めたい、アメリカにとって戦争はビジネス?、政界は私利私欲にまみれていた。
その裏側が生々しく描かれる映画。
すごい映画だ〜
政治もの好きな人はおすすめ。
はい、もちろん完全実話!
主演男優賞とってもおかしくなかったな〜これ。
コメントする