「卑しき僕」バイス Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
卑しき僕
元アメリカ合衆国副大統領ディック・チェイニーの話。
ニクソンからジョージ・ウォーカー・ブッシュまでアメリカ大統領の交代や各人のイメージ程度のエピソードと実際の映像が少々あるものの、それについての説明が無いところもある為、変遷や顔ぐらいは知っていないと面白さが減るかと思われる。
学生時代のやんちゃっぷりから嫁の影響で…というかかなり操縦されて官僚、政治家となって行く様子やラムズフェルドとの関係性等、政治に疎い自分には知らないことばかりで非常に興味深く面白かった。
映画ならではというか日本でニュースをみているだけでは感じることのない、口の悪さやある意味人間らしいところ、ジョージ・ウォーカー・ブッシュとの関係性や9.11以降の件は、コミカルにみせているとはいえ強かさが恐ろしくも感じた。
自分の抱いていたネオコンのイメージはちょっと変わったかも。
映画としてこれを取り上げるのも凄いし、モノマネじゃあるまいしなキャスト勢はおみごと。
ただ、コミカルにしたかったのかせざるを得なかったのかわからないけど、空回りしているところも結構あったり。
ちょっとわざとらしさが鼻につくところもあったのがね。
日本ではこういうの作れないだろうね。
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