劇場公開日 2019年2月22日

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「残酷さを美しく見せる」ビール・ストリートの恋人たち 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)

2.5残酷さを美しく見せる

2019年10月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

50年かけて人類も進歩してると思うほど、
70年代の黒人差別酷い。

はっきり言ってどうやって生きていいのか
分からないくらい酷い。
白人警官には無実の罪で捕まり、
収入もなく、
住むところも見つからない。
追い込まれて、
まるでのら犬の扱いのようで気分が悪い。
自由の国アメリカの自由は、
白人が自由に何しても良い自由なのだな…

映画はというと、詩的ではあるけど
僕にはちょっと良さがわからなかった。
今まであった70年代の黒人の映画で、
もっと酷くセンセーショナルな物はあったし、
恋愛という視点から映像も凄く綺麗だったけど、
僕にはかえって、
それが酷さを分かりにくくしてるように見えました。
ここまで強く美しく描くなら、
愛の力で全てをひっくり返すほどの
エンタテインメントが見たかった。

黒人差別の映画ってどんな結末でも、
納得のいかない、引っかかりが残ります。

奥嶋ひろまさ