「愛する行為に救いがある」ビール・ストリートの恋人たち POWER_OF_UNITYさんの映画レビュー(感想・評価)
愛する行為に救いがある
バリー・ジェンキンス監督の作品には人物の色気が滲み出る。“よりシネマティックに”ー。その点を強調していると感じ取る。クラシック・ソウルのレコードから流れ出す気品漂うムードの様に、哀しみと柔らかなエロティシズムを包括する雰囲気が全編を支配するのだ。本作も、怒りや悲しみ、失望を上回る、感受性豊かな愛情表現が心に残る。やはり、黒人社会の物語に新機軸を打ち立てる存在だ。
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