「黒人の人権問題の根幹に触れる社会派の傑作」ビール・ストリートの恋人たち まっくん a.k.a. エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
黒人の人権問題の根幹に触れる社会派の傑作
昨日観た「女王陛下のお気に入り」に続きアカデミー賞授賞式直前の駆け込み。
邦題の「恋人たち」のイメージとはまったく違っていた。1970年代のNYを舞台に、依然として人権が危うい黒人たちの必死の生き様を描いた社会派の作品だった。ヘビー級の鈍く重いパンチを食らった感じだ。
確かに若い二人の恋は悪くない。彼らを支える家族もかっこ良すぎる。特に母親役のレジーナ・キングが秀逸で助演女優賞もあると思います。
しかし、決していい話に終わらないのは彼等を取り巻く環境の厳しさ故だろう。あの時代の悲劇をファッションとともにレガシーとして描くが……
これは永久に続くであろう差別や対立を示唆する、とてつもなくタフな傑作だ。作品賞もあると思います。
【2019,2.27 追記】祝アカデミー賞助演女優賞!
作品賞は残念でした。
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エロくそチキンさんのコメント
2019年3月2日
いや〜、本当にお恥ずかしい。穴があったら入りたいです。
「これは凄い作品だ」「作品賞だ」と舞い上がってしまいました。どこかで取り違えてしまったみたいです。