「自由と希望とは果たして何か?」ビール・ストリートの恋人たち ちゆうさんの映画レビュー(感想・評価)
自由と希望とは果たして何か?
アメリカという国に対しての絶望感と失望感を目一杯感じる。黒人側も口では希望を失っていない、神はみているといいながら、どこかで諦めている、その眼が実に悲しげだ。顔と言葉のアンバランス差が何とも言えず重苦しさを誘う。強化ガラス越しの会話が妙に切なく、この強化ガラスこそがぬぐいようのないアメリカの不条理そのものであり今も歴然と存在するのであろう。こういう世の中が本当になくなることを切に祈らざるを得ない。
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