さらば愛しきアウトローのレビュー・感想・評価
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実話ってのが…
凄い。。プロローグのほとんど真実ということを忘れてしまったくらい、ある意味、ロバート・レッドフォードの俳優最後の映画なので、泥棒なんだけど紳士的で誰も傷付けず、年取っても人生楽しんでる男、というレッドフォードのために作った話かと思ってしまった。捕まっては脱獄を繰り返す実在のフォレスト・タッカー、しかも2000年代に入っても強盗していた伝説の男だったとは。シシー・スペイセク演じるジュエルとも結婚後も強盗に入るというのも本当だから、恐れ入る。レッドフォードは年齢的にも、流石にかなりのおじいちゃんだが、どこか憎めない笑顔と、紳士的な振る舞いは様になる。シシーもそんな彼と温かく付き合う様が良い。二人とも話さなくとも雰囲気だけで良い。彼を追う刑事ケイシー・アフレックもウィスパーボイスだから余計に何がなんでも捕まえようとしている感じがせず、というか出てくる人、皆あくせくしていないw タッカーは普通の暮らしができない病気だと思うし、犯罪は以ての外、結果ジュエルを悲しませるわけだから、全く共感はできない。しかし、強盗した後も離婚しなかったのだから、男は夢を生きるために現実に行動を起こす、女は現実を生きるが、夢を見てしまう、そんな風に思った。
カッコいい💕
映画初心者🔰の為、ロバート・レッドフォードの存在を初めて知りました。
奇しくもラストの作品で。
滲み出るオーラと気品。
犯罪者には見えません。
犯罪に良いはないですが、スマートさが👍
ラストも予想外で、とても楽しめました。
エンターテイメントってすごい(*^^*)
過去の振り返りフィルム最高😃
(1番から16番)
ダニエル・デイ=ルイスの最後の作品も今まで人を愛せない人が人を愛した作品でしたね。
主演俳優を魅せる映画
ストーリーより、主人公より、実話を基にしているという背景より、なんというか映画なんだけど…。なにか、総力を挙げてこの俳優のために、俳優がいかに輝けるかを考えられたような作品にみえる。
藤岡弘、のDVDの最上・超豪華版(皮肉ではなく)のような。いかに紳士的とはいえ、銀行強盗に共感はできず、誰も傷つけないとはいえ、外傷なくとも心の傷はつけてるので、どこか腑に落ちず。
ザ・アメリカ映画という意味では、本国ではきっと評価は高いのだろうと思える。
主人公を演じる俳優のファンなら、絶対に見るべき映画。「俳優の雰囲気」を十二分に出していると思う。
とてもよかった
被害者が口々に「彼は紳士だった」と悪印象を抱いていないのが面白い。僕も食えなくなったらあんなふうに銀行強盗をして家族を養えたらと思うのだが、当時も無理だし現代ではもっと無理なので非常にロマンがある。
一度も会ってない娘が刑事に絶縁を宣言していて、まあそうだろうけど、切ないものがある。
ケイシー・アフレックのくたびれたような力みのないセリフ回しが気だるくてかっこいい。黒人の奥さんの連れ子を可愛がっている様子もすごくいい。
たぶん、おそらく、十中八九、お洒落でノスタルジックな映画
たぶんこれが最後の出演作になるという作品。
十中八九事実に基づくという『黄昏ギャングと銃』の物語。
一度も使われない一丁の銃と革のバックだけで銀行強盗を繰り返す主人公。
セキュリティーがゆるゆるの50年代から80年代に掛けて、捕まること16回、脱獄すること16回!
真っ当に生活するより、今をギリギリで生きる事を選ぶ主人公の前に、一人の「宝石」のような女性が現れ…
17回目に捕まった時、男は刑期を全うして女性の元に…
しかし、その後も銀行強盗は辞められず、4回目に捕まった時、やはり男は笑っていた。
全編、ロバート レッドフォードの品の良さと軽妙さに溢れ、お洒落でノスタルジックな映画に仕立て上げられている。
伝説の銀行強盗フォレスト タッカーと刑事ジョン ハントの追い掛けっこ。
二人とも好きなことに人生を掛けている似た者同士と、ハントの妻は言った。
おそらく、ロバート レッドフォードも映画作りが好きで辞められず、そんな自分と主人公を重ね合わせて、この物語を最後の出演作に選んだのではないか。
そう考えると、出演作は最後かもしれないが、彼の映画作りはまだまだ続きそうだ。
Probably,last 4 new movies, I will.
*″probably″ (劇中何度か出てくるセリフ); たぶん、おそらく、十中八九
り込みすぎて微妙な食い合わせに
ロバート・レッドフォードの引退作とい
う事で、ひたすら彼へのリスベクトが詰まった作品。
おじいちゃんになっても、格好良く、ジェントルで、セクシーで、愛嬌がある、魅力たっぷりなロバート・レッドフォード。
老いらくの恋のお相手、シシー・スペイセクも、お婆ちゃんながら、明るく活発で、少女のように恋にときめく可愛らしい女性像を見事に演じている。
非暴力の強盗・タッカーを追う刑事ハントとの、ライバルを認め合うような複雑な心情と関係もいい。
反面、物語としては、少々食い合わせが悪かったというか…。
暴力に訴えず強盗と脱走を成功させるカタルシス、老いて尚現役を志し続けるプライド、孤独と老いの寂しさ…のようなものを盛り込みたかったんだと思うが、いかんせんやってる事は銀行強盗、動機は自らの快楽なので。
例えば、西部劇のような無法地帯でやんちゃで自信家の青年が若気のいたり、みたいなのだったり、体制に反発してわざと法に反する行為を繰り返す、とかだったら、カタルシスは得られたかも知れないし、レッドフォードの最後の勇姿と老強盗を重ね合わせて、しんみりしたりもしたのだが、老いを共にするバートナーを得て、尚衝動的とも言えるような犯罪を止められなかったというのは…。
これはもはや病気なんだな、と、爽快に思うよりなんだかゾッとしてしまった。
こういう人は、他人と家庭を持ってはいけないだろう。時に寂しさ心潰える事もあるのは解るけれども。
クライムものと老いのテーマが、悪い方に相乗してしまった感じ。
もっと『愛しの』と思える方向に舵をとる方法はあったように思う。
実在人物を下敷きにしているだけに、余り派手な創作要素は付け加えられなくて、リアルに寄った描き方になったのかも知れないなぁ。
私にはどうにもスッキリできない作品だった。
「明日に向かって撃て!」「スティング」へのオマージュもある
自ら引退作品と公言している、名優ロバート・レッドフォード(82歳)の最後の主演作だ。
この笑顔が見られるだけで、手放しで"最高!!"と断言してしまう、究極のファンムービーである。60年の俳優生活は、まさにアウトロー役の映画「明日に向かって撃て!」(1969)でブレイクし、本作では初老のアウトロー役で締めくくる。
本作は1980年代、アメリカ各地で銀行強盗を繰り返した実在の人物・フォレスト・タッカーの話である。強盗なのに、一度も発砲をしたことがない。暴力を振るったことがない。紳士的に振る舞いながら、颯爽と犯行を成し遂げる。
逮捕も16回されたが、脱獄・脱走も16回。笑顔で銀行強盗を続ける理由は、"楽して生きるより、楽しんで生きたいから"という独自のスタイルを貫く。タッカーを追跡した捜査官さえも魅了した、不思議な犯罪者である。
映画冒頭のクレジット。"THIS STORY IS, ALSO, MOSTLY TRUE."(これもまた、ほとんど真実の物語です。)・・・もう嬉しくて笑いが止まらない。
これは同じく銀行強盗の最後を描いた「明日に向かって撃て!」(1969)の、冒頭クレジット"MOST OF WHAT FOLLOWS IS TRUE."(ほとんど真実の話です。)を踏まえた、"引用"である。
さらに終盤、フォレスト逮捕後の病院シーン。ジョン刑事がドル紙幣を返し、鼻に指を当ててサインを送るのは、アカデミー賞作品の「スティング」(1973)へのオマージュである。主人公は実在の人物名"タッカー"であるが、「スティング」の詐欺師役は、"フッカー"だった。
暴力ではロネガンに勝てないフッカーも、先輩ゴンドーフとともに"頭で"勝負したアウトロー。偶然とはいえ、名前の発音が似ていて面白い。
さて共演者たちも、ロバート・レッドフォードが選んだとも考えられる名優揃い。
主人公のタッカーを追う刑事役はケイシー・アフレック(2016年のアカデミー主演男優賞)。また、犯罪者と分かりながらタッカーと恋人関係になる女性役にシシー・スペイセク(1980年のアカデミー主演女優賞)。強盗仲間にトム・ウェイツ(ミュージシャン&俳優)とダニー・グローバーという唸るような布陣。
監督は「セインツ -約束の果て-」(2013)や「A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー」(2017)のデビッド・ロウリー。
俳優引退作品とはいうものの、米国での公開順では(カメオ的ではあるが)、「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019)が"最後"になった。それに監督業は続けるというので、まだ監督作品での脇役復帰は期待できるかも。
ロバート・レッドフォードの最後の勇姿は爽やかで、俳優という仕事に人生を捧げたレッドフォードと、アウトローながら同じく人生を楽しみ尽くした主人公の人生観が重なってくる。
(2019/7/13/TOHOシネマズシャンテ/シネスコ/字幕:齋藤敦子)
泥棒紳士に愛をこめて
ロバート・レッドフォード俳優引退作。
クリント・イーストウッドの「運び屋」を観たときも感じましたが、往年の映画スターが、燻し銀の輝きとキャリアを総括するような渾身の演技で魅せてくれました。これぞ“映画”と言える新たな名作だなぁ、と思いました。
独自の流儀を最後まで貫いた実在の銀行強盗、フォレスト・タッカーの生き様を通して、「人間、如何に生きるべきか?」という問い掛けが強く胸に迫って来ました。
フォレスト・タッカーに強盗に入られた銀行の職員は口を揃えてこう言いました。「すごく紳士でした」と…。銃は最初に見せるだけ。決して発砲しない。誰も傷付けない…。
自らに課した掟を守り通して、自分の好きなことに全てを捧げたフォレストの生き様は、自然と演じるロバート・レッドフォード自身の俳優人生と重なって来るようでした。
「楽に生きるのではなく楽しく生きる」―。
主人公の美学を端的に表現したセリフが胸に沁みました。
人生、好きなことばかりをやって生きていくのは困難を伴いますが、繰り返す日々の中で何かに情熱を燃やし、挑戦し続けていくことが、生きる醍醐味なのかもなぁ…。
※鑑賞記録
2020/07/12:WOWOWシネマ「W座からの招待状」(2回目)
趣味・娯楽・生き甲斐
実在した銀行強盗フォレスト・タッカーをモデルにした話。
拳銃は所持しているが発砲せず、右耳にイヤホンをつけて指紋はコーティングし、笑顔で楽しそうに銀行から金を奪うことを繰り返した姿と老齢同士のロマンスをみせて行くストーリー。
所持していた拳銃は映されるが、構える姿どころか銀行強盗シーンでは拳銃そのものを一度も映さないのも面白い。
派手な見せ場も大きな波もなし。主人公が犯罪者であるし善行をみせる訳でもないのに、毒がないからか悪い人間に感じないし、寧ろ惹かれるものがあった。
この作品をみるまでこの人物を知らなかったが、強盗だけでなく何と脱獄まで繰り返したというから驚き。
好きなことやりたいことに理由はいらないといえばそうだし、これはこれで面白かったけど、原動力がみえないので深くは刺さらなかった。
平日昼間の鑑賞で観客は50人程、8割方女性。
間違いなく自分が一番若かったw
ロバート・レッドフォードだもんなあ。
レッドフォードよおつかれさまです!
ロバートレッドフォードの引退作品
寂しいようだが
ラストはあるよね。
シシスペイセク、ダニークロバー
キースキャラダインなどの
オールドタイマーも懐かしい!
作品じたいは、あまり面白くなかった。
ケィシーアフレックとの絡みがもっとあっても良かったかも!
アウトロー
アウトローお爺さんがニューシネマっぽく描かれていたので、ニューシネマ好きの私からすると懐かしくもあり嬉しい作品でした。こういうはみ出し者の描写が妙に人情味があるというか、作り手たちの愛情を感じます。
一瞬ロマンチックなラストかと思いきや、最後まで懲りずに強盗を続けるところがニューシネマっぽくもあったので、引退しても気持ちはずっと俳優と言われているように感じました。強盗で始まり強盗で終わる。ロバート・レッドフォードの最後にはふさわしい作品なのではないでしょうか。
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