「実話ってのが…」さらば愛しきアウトロー ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
実話ってのが…
凄い。。プロローグのほとんど真実ということを忘れてしまったくらい、ある意味、ロバート・レッドフォードの俳優最後の映画なので、泥棒なんだけど紳士的で誰も傷付けず、年取っても人生楽しんでる男、というレッドフォードのために作った話かと思ってしまった。捕まっては脱獄を繰り返す実在のフォレスト・タッカー、しかも2000年代に入っても強盗していた伝説の男だったとは。シシー・スペイセク演じるジュエルとも結婚後も強盗に入るというのも本当だから、恐れ入る。レッドフォードは年齢的にも、流石にかなりのおじいちゃんだが、どこか憎めない笑顔と、紳士的な振る舞いは様になる。シシーもそんな彼と温かく付き合う様が良い。二人とも話さなくとも雰囲気だけで良い。彼を追う刑事ケイシー・アフレックもウィスパーボイスだから余計に何がなんでも捕まえようとしている感じがせず、というか出てくる人、皆あくせくしていないw タッカーは普通の暮らしができない病気だと思うし、犯罪は以ての外、結果ジュエルを悲しませるわけだから、全く共感はできない。しかし、強盗した後も離婚しなかったのだから、男は夢を生きるために現実に行動を起こす、女は現実を生きるが、夢を見てしまう、そんな風に思った。
どんなに大変な仕事の中にも楽しみは見い出せる。
そういうこととは別の意味なのですが、上手くお伝え出来ません😂
昭和の頃のイメージで言うところの遊び人とか無頼派みたいな生き方は今やあまり堂々とできなさそうだし、さして羨ましさや憧れも感じなくなりました。
コメントありがとうございます。
テロ、自然災害、虐待などの被害者となってしまう方たち、そして今はコロナ禍の中で、終わりの見えない闘いを強いられている医療をはじめとしたエッセンシャルワーカーの方々…。
そんな現実を見てしまうと、余裕があったら、誰かのために何かできることはないかを考えなければ、という思いが先に立ちます。
誰か弱い立場の人の為になる仕事、という文脈の中で、〝楽しい生き方〟を探すのは、凄く難しいと感じています。