「老兵は、静かに去る。」さらば愛しきアウトロー fukui42さんの映画レビュー(感想・評価)
老兵は、静かに去る。
一言「レッドフォードは、最後までレッドフォードだったな」。
レッドフォードの引退作と聞いていたけどさて。
銀行強盗なのに、銃はジャケットの裏から見せるだけ。
「今日が初めての仕事なのに」と泣く女性行員には、「大丈夫泣かなくていいんだよ」。
こんなスマートな紳士的強盗って、ほのぼのするというか。
スリリングさには欠けるけど、魅せます。
そんな「黄昏ギャング」を追う刑事役、ケーシー・アフレックが。
地味な刑事役がまた渋い。
レッドフォードを追いかけているはずが、いつのまにか他人の気がしなくなって。
逮捕しなきゃいけないのに・・・と感情移入しちゃうのは、わかる気がする。
もちろんちょっと「最後の恋バナ」もあって。
シシー・スペイセクを配役っていうのも、いい枯れ具合。老いらくの恋って感じで。
淡々としているので、若干眠気は感じちゃったけど。
途中若い頃のレッドフォードの写真も出てきて。
「老兵は静かに去る」って感じかな。
原題は「The Old Man &the Gun」。邦題全然違うけど。
引退作ということで「さらば」と「愛しき」って言葉を使いたかったのでしょう。
字幕が久しぶりの戸田奈津子さんでしたよ。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「子供の頃のあなたが持っていた夢も希望も。
かなえるには時間と世界が、必要だった」。
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