「これじゃ終われない」さらば愛しきアウトロー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
これじゃ終われない
ロバート・レッドフォードが引退作だと公言してはいるけど、まだまだやれると信じたい。確かに走馬灯のように流れる脱獄シーンには、過去出演作をイメージしたかのような作り方でした。しかし、老人なら老人でいくらでも作れるはず!
もしかしたらサンダンスが生きていて、こんな老人になってしまったという話かと思ってたのですが、フォレスト・タッカーという男は実在の人物とのこと。アウトローなんて短命なんだろうけど、この紳士的な強盗ぶりは誰もが唖然としたまま金を渡してしまいがち。シシー・スペイセク演ずるジュエルという女性も、余生をどう生きるべきか悩んでたことだろうし、この二人の関係も心地よかった。
補聴器を直しながら仲間(ダニー・グローバーとトム・ウェイツ)と老人会のように語り合うシーンもいいなぁ・・・彼らが強盗するんだから。人生の楽しみ方を間違ってはいると思うけど、こんな犯罪者もいるんだと、アメリカは広いんだなぁと、しみじみ思う。
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