劇場公開日 2019年7月12日

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「重なる姿」さらば愛しきアウトロー コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0重なる姿

2019年7月15日
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鑑賞方法:映画館

歳を重ねて、はじめて演じられる役というものがある。
最近では、イーストウッドの『運び屋』がそうであったように。

1980年代に、銀行強盗で逮捕された実在のフォレスト・タッカー老人を、ロバート・レッドフォードが演じていた。

銃を見せるだけで、発砲もしなければ暴力も振るわないという、紳士的で風変わりな犯行スタイルだったのだが、その抜群の存在感と説得力で「レッドフォードなら仕方ないよね」と思わせてくれた。
「楽(ラク)をするより、楽んで生きたい」と、90回以上の犯罪と、16回の逮捕・脱走を繰り返す。
金が目的ではなく楽しむ為に銀行強盗する。
『明日に向って撃て!』のサンダンス・キッドをはじめ、レッドフォードの演じてきた様々な無法者・無頼の役を思い出させてくれ、役と人生が重なったように見えた。

原題"THE OLD MAN AND THE GUN"を直訳すると「老人と銃」。

この邦題は、本作で役者を引退すると発表した、レッドフォードに捧げるものだったのだろう。

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コージィ日本犬