インフェクテッドZのレビュー・感想・評価
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あんたはジョー・コッカー。お前はピート・タウンゼントだ!
感染パンデミックものではあるが、ウィルスによって直接死に至ることがないという設定なので、ほぼゾンビ映画と同じ感覚。難を逃れた人々が核施設のある巨大な地下で身を潜めていて、そこの研究室ではワクチンを完成させるため“Patient Zero(第一感染者)”を探そうと試みていた。
そこでは主人公モーガンが感染したのに、発症していない例外的存在で、そのため感染者と会話ができるという特異な性質を持っていた。わかったようなわからないような、第一感染者を探すよりも、発症しないモーガンの血液からワクチンが作られてもよさそうなのに、期待もできないゼロを探すとは・・・
愛妻ジャネットも隔離されているモーガンだったが、女性医師ジーナとのセックスシーンがあることでドン引きする方も多いだろう。ただ、このモーガンの体液は感染しない何かがあると思われるので、ジーナの方から誘った可能性もある。途中、ジャネットが代理妻がどうのこうの言ってたから、そっちの方向だったわけだが・・・
設定もあやふやだが、音楽で発狂する感染者たち。人間の奥底に潜む“怒り”というものが重要なメッセージでもある。面白くしてくれたのは、教授という感染者スタンリー・トゥッチのレクター博士のような演技だった。だからどうなんだ?って。売ろうとするためか、邦題に“Z”をつければいいってもんじゃない。『ワールド・ウォーZ』には及ばないし、『マジンガーZ』にも及ばない。さらに言えば、ももいろクローバーZにも・・・
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