「「ヘロルト」という青年の人物描写が嘘くさい。」ちいさな独裁者 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)
「ヘロルト」という青年の人物描写が嘘くさい。
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「ちいさな独裁者」という題名に魅かれてこの作品を観たくなった。本題は、
『THE CAPTAIN』というらしい。戦争作品であるため、目を覆いたくなく残虐性はつきものである。人間の「騙し」と「信用」の脆い部分が上手く描かれている。実際にあった話であるらしいが、どこまでが事実史実であるのか判らない。それほど、首をかしげたくなる作品であった。軍服を纏って偽軍人になる。主人公は、ヘロルトという青年。個人的には、パッとしない印象を受けた。
21歳の青年にしては、かなりの腹の座った指導力の高さに驚かされた。
80人の軍人は、彼の一挙手一投足や発言力にまったく疑いを持たなかったのだろうか。「ハイル!ヒトラー」の掛け声で、みんなが信じてしまう。当時のドイツ軍人の心の状態を考えるだけで、「戦争」という得体のしれない何かに恐ろしさを感じ、日本においても、同じことが起きていたことに「人間の脆さ」を感じずにいられなかった。
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