蜜蜂と遠雷のレビュー・感想・評価
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原作と映画が違いすぐる
原作ファンは、期待しないほうがいい。まったくの別物と心得ましょう。
音楽ファンは、最後の30分まで我慢だ!!
映画ファンは、訳のわからない馬の疾走シーンと、最初の10数分間の手振れ映像を亡き者にしましょう。
小説読んでからの鑑賞
天才の苦悩
天才の苦悩
楽しかったピアノが
いつしか苦しみにすり替わっていく瞬間
何が原因で彼女が一線から姿を消したのか
母親の死やオーケストラのプレッシャー、
周囲の目など、映像から想像することはできても
詳細に本人の言葉や思考で語られることがないので
もう少し深く知りたいところではある
ただピアノが好きでたまらない
世界を鳴らす人を探す
そんな少年に出会って、元天才少女が
自分のブランクとその間に閉ざされてしまった
心の傷を癒していく
天才ピアニストたちの世界はわからないけど
過去の栄光をなんらかの形で乗り越え、
自分自身の芯を強くしていく、
過去に捉われずに
今を鮮やかに生きていく決意をする。
そんな経験に少しでも覚えのある人なら、
天才でなくとも
共感できる部分があるのではないかと
思います。
原作を読んでいないと理解が飛んで、謎の部分が多くなるのではないだろ...
松岡茉優が震えていた
消えていたピアノの天才少女が7年ぶりに戻って来てコンクールに出場するところから物語は始まります。
3人の天才と1人の努力家の対比。
大好きな母の死から弾けなくなってしまった天才少女の苦悩。
あの時……亜夜がドタキャンした時にも担当していた
このコンクール会場支配人の田久保寛役として平田満の言葉のない彼女への思い。
この世界は音楽で溢れている、この世界の音はあなたが鳴らす。亡き母の笑顔に天才は蘇るのか?
松岡茉優が震えていた。今までのあらゆる想いに。
松岡茉優のラストシーンが圧巻でしたね。
コンテストの順位に物言いを入れたかったりして。
でもあの結果でよかったんですよね。
求めよ、されば与えられん
良くも悪くも音楽映画
音が良かったです!
蜜蜂はどこに行った?
コンクールに臨む4人のピアニストの物語。
それぞれの背景をまるでドキュメンタリーを見ているような演出で描写
それぞれ異なる手法での演奏シーン
ほんとうに演奏シーンは圧巻でした。
クラッシック音楽になんの造詣もない自分でも
最後の亜夜の演奏シーンでは息するのも忘れるほどの迫力でした。
あの原作をとてもよく練り上げられた脚本と編集で2時間という枠の中に上手に収めたのは
素直にすごいなと。
でもなんです。
原作を知っている一観客としてはちょっと置き去りにされてしまったような
この物語の主演のひとりはあくまで「蜂蜜王子」でもあり
すべての既成概念を壊す象徴として塵が描かれていたと思うのです。
原作者の恩田さんが描いたものは亜夜の覚醒復活物語だけではなく、ホフマンが残した「ギフト」も大切な主役なんだと思うのです。
この脚本だと蜜蜂も遠雷もみえてこない
水平線の向こうに見える雷雲も安直な描写だなと感じてしまう
雨の馬の描写だけでは、残念ながら亜夜が幼少の頃に聴いていたギャロップが聞こえてこない
無数に飛ぶ蜜蜂を音符に例えて、その蜜蜂から聞こえる羽音が音楽を奏でる
世界は無数の音楽に溢れているという情感が沸いてこなかったのが寂しいのです。
個人的に映像として見たかったものは
復活の亜夜に「お帰りなさい」と声をかける田久保寛であり
亜夜の演奏に胸がいっぱいになる奏が存在する物語でした。
あの原作がこうなるのね!
昨年原作を読んでから、映画を観るのを、楽しみにしていました。映画化は無理といわれてましたが、どんな感じになってるのか、検証しに行ってきました。
まず、登場人物はグッと絞られてます。魅力的なコンテスタント達がカットされていて、残念でした。
審査員達のいろいろあった過去も全然触れられてなかったです。
ただ、各主人公にとっての大丈夫なシーンは、映像が美しく、印象的に残ります。
特に、ピアノ工房で、亜夜と風間塵が連弾するシーンは、月光に照らされて、とっても良いシーンでした。これは、映像化大成功です。
雨音、蜜蜂の羽音、遠雷 の音も、映像化されて、それぞれの主人公に大事な音である事が、わかりやすく伝えてあったように思います。
4人のピアノ演奏シーンは、音は吹き替えでしたが、表情、動きは、皆さん素晴らしかったです。
原作を読んでましたが、がっかりする事なく、
楽しめました。
是非、観ることをお勧めします。
ただ一つ、亜夜の心象映像として、きれいな黒馬が登場するのが、どうしてもわかりませんでした。
どなたか、解説をお願いします。
ピアノ演奏を聴くのが大好きな人向けの映画
小説を読んでから観るといい
浜松のコンクール等も見ているピアノ好きです。もちろん小説も読みました。
映像化されると聞いてから楽しみにしつつ、映像に表すのは難しいだろうなぁとあまり期待せずにフラットな状態で観てみたけれど、大きく期待外れはなく、映像美と高い音楽性で始めから終わりまで浸る事が出来ました。
キャスティングも風間塵役に新人の鈴鹿君を選んだのもピッタリだったし、中でも高島明石役の松阪桃李がとても良かった。表向きは静かだけど心は熱い役を、とても上手く演じていて凡人側の気持ちを代弁してくれていて大いに共感しました。
4人のコンテスタントの気持ちを描写するのはあの時間の中では難しいので読まずに見てしまうと??な所は致し方ないのではと思います。その辺を知りたい方はぜひ小説を読んでください。そして、また映画を観るとなるほど~と思えると思います。
音楽を聴いているだけでも幸せな気持ちになるのでまた観たいと思いました。
クラシックに興味のない方は、ちょっと退屈かもしれませんね。
これを機にクラシック音楽に興味を持ってくれると嬉しいですが。
プロコフィエフピアノ協奏曲
極上の音楽が彩る天才達の葛藤と努力
美しく力強い音色と、天才ピアニスト達が音楽と向き合う姿に胸が熱くなりました。クラシック素人でもちゃんと主演4人の音色に個性を感じさせる演出が上手い。それにしっかりと演奏を聴かせてくれるので説得力があるし、実写にした意味があると感じました。
天才といえど地道な努力のうえに素晴らしいパフォーマンスがあるのは勿論、一握りのホンモノに食らいつく努力もまた物凄い。天才達を支える裏方の姿もちゃんと描いていたのも良かったです。
また、演奏する主演4人の表情がとても魅力的で印象に残っています。ピアノを弾くのが楽しくてしょうがない!今凄い良い音が出せてる!そんな気持ちがビシビシ伝わって、あぁ音楽っていいなぁと改めて思いますし、久しぶりにピアノを弾きたくなる。
説明台詞も少ないし、ピアノ演奏シーンもたっぷりですが、飽きることなく終始素晴らしい音楽に酔いしれ、音楽家へのリスペクトを感じる素敵な時間を過ごすことができました。
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