「ギフトと、から破り」蜜蜂と遠雷 Bluetom2020さんの映画レビュー(感想・評価)
ギフトと、から破り
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見ごたえのある音楽映画になっている。原作のエッセンスだけをきちんと押さえ短いシーンで想像させる手法は秀逸。それでいて、主人公の心象シーンはしっかりと時間をとって、彼女が一つ殻を破って成長する感じを表す。だから、コンチェルトシーンは主人公が完全に超えた演技になっている。
ピアニスト役の皆さんはその人生と性格がよくわかるようなわかりやすい演奏を演じていて素敵だった。いかに音楽音痴でも感じることができるところが良いね。
それにしても、ギフトとか天才の域って恐るべし。圧倒されたのは海岸で足跡がモーツアルト。そんな人なら、雨音も遠雷も音楽になるんだろう。凡人に及ばない世界。
皆川先生の講義で「音楽」と「音学」の違いを聞いた記憶があるような。主人公たちは「音楽」の域も超え、名演奏家になるんだろうな。
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