「期待はずれ」蜜蜂と遠雷 ミナミノネコさんの映画レビュー(感想・評価)
期待はずれ
原作を読んで、映画化に期待し見ましたが最悪でした。
原作とはかけ離れた脚本で、原作の良いところが完全に殺されています。
もし原作を読まれてない方はぜひ読んで下さい。1000倍感動します。
こういう作品を取りたいのなら、原作を扱うのでなく、自分で1から脚本したもので撮るべきです。
ドラゴンボールをハリウッドで実写化して失敗した時の衝撃です。
高評価で絶賛している方の意味がわかりません。
唯一の救いは俳優の方々の演技と音楽面をサポート、作曲されたプロの方の素晴らしさでしょう。
登場人物それぞれの気持ち、葛藤、成長が見どころなのにまったく薄っぺらいものになっています。
マサルの天才さ、高島のコンテスト後の感動、亡き天才ピアニストが送り込んだ風間塵というギフトの重み、挫折してからの初めてのコンテストでの亜夜の成長がまったく原作の1/100ほどしか表現されておらず、なぜこんな映画にしたのかと腹が立つ程です。
鹿賀丈史さん演ずるソリストもあんな描写ありません。なんであんな失礼なソリストの脚本にしたのか疑問です。
正直、別な監督さんで取り直してもらいたいほどです。
原作者に失礼だなと怒りが湧くほどでした。
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