「【世界は音楽に溢れている。美しいピアノの音色と個性的な若きピアニスト達の真摯に音楽に向き合う姿に魅入られる】」蜜蜂と遠雷 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【世界は音楽に溢れている。美しいピアノの音色と個性的な若きピアニスト達の真摯に音楽に向き合う姿に魅入られる】
鑑賞後、清々しい気持ちで劇場を後に出来る作品である。
楽しみにしていた”カデンツァ”の部分も成程、そう来たかという驚きと嬉しさとともに拝見させていただいた。
生活音:野菜を刻むリズミカルな音。幼子と父が遊ぶ中で生まれる音・・
自然音:この映像作品でも重要な場面で効果的に使われていたが
雨音、雷鳴、雫の滴る音・・
日々生活をする中で、奏でられている崇高な音に如何に無頓着であったことか・・に気付かされる。
妻と幼子と暮らす背水の陣でコンテストに臨んだ高島(松坂桃李さん 良い役者さんである、指が綺麗である)が漏らした”生活者の音楽は・・・”というセリフに
〈健全な家庭生活を過ごす中、仕事をする中で生まれる音程、尊崇な音は無いんだぞ〉
と思いながら観ていたら彼も劇中、それに気づいた感が伝わり嬉しく思う。
◆印象的だった場面
・栄伝(松岡茉優さん どんどん素敵な女優さんになられていく)と風間君(柔らかな笑顔が素敵な少年、鈴鹿央士さん)が月光が降り注ぐ中、楽しそうに連弾する姿
・マサル(森崎ウィンさん この人も指が綺麗)が、世界レベルの指揮者、小野寺(鹿賀丈史さん:顔が悪代官風で怖いが人は見かけで判断してはいけない)率いるオーケストラとのセッションでの最高の演奏を求めるが故の遣り取り
・栄伝がコンテスト本選まで残ったのに、過去のトラウマによるプレッシャーが原因なのか、会場を去ろうとした際、彼女を引き留めたモノ。
・コンテスト全体のスケジュール管理するベテラン田久保(平田満さん 良い役者さんだなあ)の若手ピアニスト達を見つめる優しい視線
クラシック音楽コンクールで演奏される数々の曲を超絶技巧、豊かな語彙で文章化した恩田陸の傑作が原作であるが、この作品はその原作をどのように映像化したのかを観るのを楽しみにするのも良し(僭越ながら、私:原作と色合いが違うとかという考えは持たずに鑑賞。これは、映画であるので、そこに制作陣の想いが入るのは当然。)
純粋に、若手ピアニスト達のピアノコンクールに臨む各々の姿を楽しみに観るのも良し。
<ピアニスト達及びオーケストラの奏者たちが演奏する姿が素晴らしく、実に美しいクラシック音楽映画であるが、若手ピアニスト達の成長物語でもある。>
NOBUさん、こんにちは🎃
「蜜蜂と遠雷」読みました❗️
あっという間には読めなかったけど😂いや〜、キレイな本ですね。すさんだココロが洗われます。
映画も本もどちらも良かったです!亜夜と塵がメインのも観てみたかったけど、亜夜と明石がメインの映画も勿論良かった〜!
今作のように、原作も映画も両方がGOOD👍な映画がどんどん作られるといいですね❗️
NOBUさんコメントありがとうございます。
皆さんのレビューを読んでみるとますます原作を読んでみたくなりますね。
何冊か積み本があるので、それを減らしたら必ず読みます❗️