劇場公開日 2019年1月11日

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「『オカルトがオワコンでないことを証明したい』」緊急検証!THE MOVIE ネッシーvsノストラダムスvsユリ・ゲラー いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5『オカルトがオワコンでないことを証明したい』

2019年2月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

表題の通り、この風前の灯火のジャンルを復活させたい人達の気持が十二分に感じられるドキュメンタリーとなっている。
自分はドンピシャの世代というよりその間隙というか狭間の世代なので多少の洗礼は受けてはいるのだが、すっかり忘れてしまっている。なので、当時の中でクールな視線で観る事ができる筈なのだが・・・
一言で言ってしまえば『プロレス』なのである。即ちプロレスとは、阿吽の呼吸であり、それ即ち『社会の縮図』そのものである。“きっかけ作り”はお互い共通認識、そしてその経過はお互いの信頼と一つまみのハプニング、そしてその結果は“流れ”で・・・というこれ以上ない高等な状況芝居と上質な即興演劇、しかし本音と建て前の絶妙なブレンドの上に成り立っている究極のエンタメなのだろうと定義している。
そしてその“プロレスラー”足る各プレゼンターの演武と、自身の“覚悟”を吐露した構成となっている。
各プレゼンター3人のそれぞれの経歴とオカルトへのスタンスはこの作品のキモなのであろう作りは理解出来るが、自分としてはやはり良質?の完成された“虚実”を期待したのだけど、やはりコメディ&ハートフルな落とし処に収まってしまったのは残念である。

いぱねま