「凄いけど、うーんって感じ。」劇場版 ONE PIECE STAMPEDE デューク・カブーンさんの映画レビュー(感想・評価)
凄いけど、うーんって感じ。
このレビューはネタバレを含みます。
設定が…
まず始めに言えることは設定がガバガバすぎるということです。特にそれが目立ったのはルフィでした。ギア4を使った後は確か何分か動けないはずですよね?それなのに連続してギア4を使ったり、設定は守ろうよというシーンがルフィ以外にも多々ありました。
共闘…?
今作の注目ポイントといっていい「共闘」でしたが始めの最悪の世代の共闘でバレットに歯が立たなかったのに最後のサボやハンコック、ロー…などの共闘でバレットと同等に渡り合えるのはどうかと思いました。最悪の世代の共闘の方が絶対強いはずですよね?しかもどちらも共闘といっていますが結局ルフィ頼り、ルフィが圧倒に強かったとしか印象がありません。
ルフィの強さが異常過ぎる
最初はバレットの圧倒的強さに歯が立たなかったルフィでしたが最終的にバレットをルフィは倒します。そーなってくるとルフィはレイリーと同じ強さと必然的になってきます。また、海軍は昔にバレットを止められずバレット1人に対してバスターコールをしたと語っています。またバレットは長い牢獄生活で更に強くなったとも語られていました。そのバレットを倒したルフィは海軍相手に一人で戦えるレベルになっているということです。
多彩なキャラクター
今作は多彩なキャラが出てきました。また映画が終盤になるにつれ増えていく過去のキャラの登場も個人的に凄いな、尾田栄一郎さんのキャラクターへの愛が感じられるな、といった感じでした。
ですが、キャラクターを出し過ぎたいあまりに本当にこのキャラの登場は必要だったのか?と思うシーンも多々ありました。特にミホークとペローナの登場はよくわかりませんでした。ゾロと話すわけでもなくただお互いの目を少し見ただけ、ましてやペローナに至ってはゾロとの関わりは一切なし。キャラを出したいあまりにそのキャラの特徴を描けてなかったと思います。まぁ仕方なかったのかなぁ…
バレットの能力の必要性
正直バレットの能力は要らなかったと思います。バレットが悪魔の実の能力を使わずとも最悪の世代をほぼ無傷で全員倒せる桁外れな強さ、それにガタガタの実という全てのものを合体させ自分の想像した形にできるという凄まじいほど強い能力、どちらか単体で十分なのにバレット+悪魔の実でもう強さがイマイチぴんときませんでした。バレットの悪魔の実の能力を使わない状態をあれほど強くするなら悪魔の実は必要無かったと思います。
どーしてもいなめないパクリ
これはオマージュだったのかもしれませんが細田守監督の「サマーウォーズ」をパクったのではないかというシーンがありました。例えばバレットの能力覚醒後の姿は完全にラブマシーンそのものでした。また、ふじとらが隕石を落とすシーンは人工衛星が落とされるシーンと酷似していました。
良い点も沢山ある映画でしたが悪い点が目立つ映画だったのかなと思います。