「俳優陣について書きますね」プロメア ジュンさんの映画レビュー(感想・評価)
俳優陣について書きますね
音楽、演出、色彩、ストーリー、キャラクター…すべて最高なので書きたいことがたくさんあるのですが、ここではキャストについて記しておこうと思います。
めちゃくちゃ上手ですね、俳優さんの御三方。
なんだろう、普通、俳優さんが声をあてているアニメって違和感ありありなんですよ。棒読みだし、絵と声の雰囲気が合わないし、まあ終盤になれば慣れるかなくらいで。そりゃそうですよね、俳優さんはその俳優さんの演技をそのまま声だけで録られてしまうので、どうしても「キャラクターが」というより声をあててる「俳優が」喋っているように感じてしまうからだと思うんですけど。
プロメアは違うんですね。声のトーン、抑揚のつけ方とか感情の込め方が完璧で、違和感なんてなかった。びっくりしました。
ひとりひとり書いていいですか。書きたいんで。
松山ケンイチさんめちゃくちゃガロの声に合いますね。タン塩と白米くらい合います。
ガロの熱さと馬鹿っぽさがすごく出ていて。しかもアニメアニメした喋り方じゃないから、ガロというキャラクターがすごく素直でまっすぐな好感のある人物に見えるんで、もう文句なしです。満点。
早乙女太一さんはとってもリオでした。こう、何か背負った感じのオーラが出ていて最高でした。リオのあの中性的なビジュアルから早乙女太一さんの低い落ち着いた声が出るの良いですね。落ち着いた喋り方って棒読みになりやすいと思うのに絶妙なバランスをコントロールしていて、自然な声を出し続けていたの素晴らしいと思います本当に。好きです。
堺雅人さんは…何者なのでしょうか…。何かに、取り憑かれたのでしょうか。いや、ハチャメチャに凄かったです。スタンディングオベーションです。彼をキャスティングしたの、大正解だと思います。何が凄いって、そりゃもう、全部ですよ。
松山ケンイチさんと早乙女太一さんは「ふたがしら」でのイメージほとんどそのままですね。2まで見た作品なので好きでした。
もちろん声優さんの演技も素晴らしいんです勿論。けど引けを取らない俳優陣の演技には圧巻されました。
あーあ、続編とか…みたいなあ…。