「王道を行く展開と演出!」プロメア あしんさんの映画レビュー(感想・評価)
王道を行く展開と演出!
予告動画を見た段階で予想できる、ある意味想定通りのストーリー。それを予想を超える演出力で楽しませる力がこの作品にありました!誰しもが一度は見たことある王道展開を全て盛り込み、完全に昇華した作品になっています!
主要キャラは魅力を余すことなく動き、サブキャラ達はそれぞれの見せ場が丁度よくあります。各キャラの見せ場を作ろうとし過ぎてテンポが悪いアニメ映画をよく残念に思うのですが、それが全くありませんでした。
作画について、新海誠作品を始めとした近年のアニメ映画の作画は、如何に綺麗かを重視したモノとなっている傾向が強いかと思います。それに対して1枚絵の質では無く、動く量で勝負している作画力でした!各戦闘シーンは目まぐるしく動いてワクワクが止まりませんでした!
演出は特に音楽が素晴らしかったです!鳴って欲しいタイミングで完璧な音楽が流れてきて、盛り上がりに拍車をかけてくれました。
声優については主要キャラを有名人を起用しており賛否両論ある部分ですが、特に主人公の松山ケンイチさんは、良い意味で全然本人らしさを感じず、合っていたと思います。また個人的には堺雅人さんが、序盤の冷静な話し方は堺雅人のままなのに、後半の激昂するシーンでは堺雅人とは全然違う声で、こちらも見終わった後では満足な配役だったと思いました。
triggerの過去作のオマージュが所々あり、ファンからは嬉しい展開が多くありました。グレンラガン、キルラキルのファンの方は是非見て欲しいと思います。また、本映画を見て面白かったという方で、過去作品をご覧になっていない方には是非過去作をオススメします。自分達の作品のファンが好きな展開、望んでいることを理解していて、それを裏切らない製作陣だと思います!この製作陣の次回作にも期待したいです!