「ぜひ、映画館で!」プロメア かつさんの映画レビュー(感想・評価)
ぜひ、映画館で!
ものスゴい熱量の作品だった!設定は置いといても、ストーリーは言ってしまえば、ありきたりなんだけど、それをとんでもないエネルギーで描ききった傑作でした。声優さんたちの演技!独特の作画!!劇中歌!!!そのすべてがそのエネルギーとして混ざり合って、この爆発的な作品に昇華されていました。初見で劇場で鑑賞した後は、見終わった後もしばらく若干手足が震えがおさまらなかったです(笑)それだけ心を鷲掴みにされた感じだった。1回目に劇場鑑賞時は、そんなに席が埋まっていなかった(半分ぐらい?)のが、2回目に同じ劇場で見たときにはほとんど空席なし。前評判でなく、口コミなどで封切り後に評判が”炎上”したということでしょうか。
作画は、デウス・プロメス博士の研究所のシーンや本性を表したクレイ・フォーサイトの絵など、なかなか作画崩壊してるパートもあったし、背景はポリゴン感があったけど(個人的には、古臭いポリゴンではないから、好きなんだけどね)、それが作品の雰囲気、熱量をうまく盛り上げてたとも言えますね♪
ストーリーは、ありきたりとは言ったけど、やっぱりこういうストーリーは胸熱にさせるし、何よりも声優陣の熱演が光っていた。早乙女太一さんの好演もさることながら、松山ケンイチさん、堺雅人さんのパワーがすごかった。松山さんは、本人と感じさせないぐらいガロにフィットしてた。堺さんは前半の冷静なシーンでは、まんま堺雅人で不安だったけど、後半の本性をを表してからはまさにクレイ(堺)劇場!「悪あがきはそこまでだぁー!!」「度し難いな、この馬鹿はぁ!!」「勝手に。妙な名前を。付けるんじゃなーい!!」「紙、同然!!」もはや、一言一言が破壊力の塊!!脇を固めるプロ声優さんたちもいい仕事してくれています♪基本的に、タレント声優の起用には否定的なんですが、この作品に関しては、この人選、「当たり」ですね!
劇中歌もすばらしいの一言!正統派主題歌の「Inferno」、否応なく涙腺を緩ませる「ASHES」、ボルテージを盛り上げてくれる「PROMARETHEME」、バトルシーンの躍動感を盛り上げてくれる「NEXUS」。感情を揺さぶる曲たちばかりでした。
「滅殺開梱ビーム」「瞬砕パイルドライバー」「絶対零度宇宙熱死砲」クレイザーXの技名も古くさ格好いいです!
もう冒頭のシーンから、エンジン全開のスタートだったから、盛り下がりを心配してたけど、ずっとその勢いが衰えずに最後まで突っ走ったね。まさに、「完全燃焼」作品!!