劇場公開日 2019年5月24日

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「え、この映画を楽しめない人が世の中に存在するの…?」プロメア 能面さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0え、この映画を楽しめない人が世の中に存在するの…?

2019年5月26日
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するんですね。
後輩に「滅殺開墾ビームの何が面白いんですか?」って聞かれました。
何言うてんねん。
面白さしかないやろ。

今石監督作品はキルラキルしか見ていないのですが、
世界観にのめり込むには十分で、
開始15分で脳みそ溶かされて
「あびゃ…かっこよ…」
しか考えられませんでした。
逆に、この映画を楽しめない人は、キルラキルやグレンラガンも楽しめないと思うので、
今石監督入門としては、丁度いい尺なのではないでしょうか。

「見て!これ!カッコいいんすよ!」
って言うカットの連続で、
ここぞと言う時に澤野弘之さんの音楽流されたら、
それはもう、
カッコいい以外の何者でもないじゃないですか。
金属バットに「僕の思うカッコいい」をぶっ刺して、
そのまま殴られる感じです。
たまんねえな、最高だ。
知能レベルが5くらいのレビューしか書けねえぜ。

でも実際、内容的には馬鹿になったもん勝ちだと思いました。
誰が正義で誰が悪か・多数の幸福か正しい幸福か
など、考えさせられる部分は多々あります。
でもそこを楽しむ作品かと言われると、
別に主人公がそこで悩むこともなく、
拳で決着つけようじゃねえの!
って感じなので、盛り上がったもん勝ちです。この作品は。
良く言えば、「頭空っぽにして楽しめます。」

技術面でも文句のつけようがありませんでした。
『スパイダーマン:スパイダーバース 』が、先進的なアニメーション作りで話題になったのは記憶に新しいですが、
今作品もそれに負けないくらい、攻めた絵作りだと思います。
「コンセプトアートをそのまま動かす」がコンセプトとの事で、かなりアーティスティックな絵柄になってましたが、
その中にしっかりと日本アニメの技術が残り。
3コマ打ちを基本にしたツメタメの気持ち良さは最高でした。
日本アニメも、まだまだ世界に誇れる伝統技術やねんぞと、胸を張って押し出せる作品です。

能面