「金、色、心」エリカ38 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
金、色、心
出資法違反で国際手配され2017年にタイで身柄拘束された当時62歳にしてタイ人の彼に自称38歳と偽っていた熊本の松田聖子と呼ばれた山辺節子をモデルにした話。
ニュースで見たキッツイ若作りから38歳はいくらなんでもムリだろう…というインパクトが記憶に新しいこの出来事。
どこまで事実に基づく話かは知らないけれど、元々胡散臭いことをやっていた主人公が言わばスカウトされた様な感じで更に大きく拡げる術を身につけていく。
年齢のことや男とのこととか配当の出し方や裏付けの作り方やあしらい方をみるに、ここまで大きく拡げて牛耳れる器ではなかったのだろうね。
それが直接彼女の人間形成にどう影響したとかいう訳ではないけれど、十代の頃のことや父親との関係性とか、男にハマり裏切られという様子を再現ドラマの様に結構淡々とみせていく展開で、大きな盛り上がりがある訳ではないけれど、終始陰鬱で影のあるつくりに引き込まれるドラマで面白かった。
もちろん、末端には本当に騙されていた人もいただろうけれど、わかっていてのっかった輩も結構いたんじゃないのかね…。
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