「子供にとって親の存在は計り知れない」マチルド、翼を広げ まっくん a.k.a. エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
子供にとって親の存在は計り知れない
精神を病む母と暮らす少女マチルドの物語。
母親とのコミュニケーションは難しく、一緒に暮らしているとはいえ孤独だ。母親の奇行により恥ずかしい思いをすることも少なくなく、何より何処かへ行ったきり戻らない夜の不安感は特別だろう。
今作は監督自身の体験をもとにしているのですね。非常に厳しい内容ながら、現実とイマジネーションの世界を往き来しつつ決して落ちきらない。結果、孤独な心を甘さを抑えたチョコレートで包んだようなファンタジーとして成立していた。
子供にとっては、親だから一緒にいたいし、親だから憎むし、親だから絶望する。どれほど大きな存在だろう。
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