「ナニコレ?」キングダム おんじさんの映画レビュー(感想・評価)
ナニコレ?
原作未読の状態にて鑑賞。
その感想は「私は古代中国風ヤンキー映画を見にきたのか?」でした。
主人公の信(山崎)と左慈に対して特にそういう印象を受けました。
怒りを露わにする場面がただのわめきしか見えず、食ってかかるシーンもイキりにしか見えず。
左慈に至っては他校のヤンキーの頭程度の迫力しかなく、とても「戦場に出てその本質を見た」ような印象は持てませんでした。
これは原作を読んでいないからなのかと思い、満喫にて映画化部分を読んでみましたが、より「なんで?」となるばかりです。
そも信と漂は奴隷でなく、奴隷よりはマシな下僕という身分でしたし、信がえい政に着いて行くことでの報酬の話もない。
呂丞相の登場シーン等は都合でのカットも理解出来ますが、必要な要素のカットや改変は理解に苦しみます。
映画の話に戻します。
戦闘シーンも酷いものでした。
口上の途中や演出のために弓矢の第2射が無いのは良いのですが剣戟が酷い。
野生剣術とはいえ一定以上の水準にあるという設定が迷子でした。剣じゃなくて棍棒振り回してるのと変わらない扱いです。
物理法則も何処かに行ってました。竹を直剣で真横に綺麗に圧し切るには相当の薄さと強靭さ、鋭さが必要なのに主人公の力だけでそれを成し、左慈の剣術も剣の理合を無視して腕の力だけで切ってるように撮ってました。
まだ細かいことを挙げればいくつもありますが、面倒なのでここまでにします。
結論として、この作品に「キングダム」を期待して見にいくのはやめたほうが良いでしょう。
また戦闘シーンを期待するのも無理です。
ヤンキー映画の喧嘩に毛が生えた程度です。
ヤンキー映画が好きな方が見ればいいかと。
基準をどこに持ってくるかにもよりますが、この作品は進撃の巨人やひぐらしのなく頃にの実写と同程度には原作に喧嘩売ってると思います。
しかし、それ故により原作が好きになれるという意味ではいい作品かもしれません。
その意味で星1つです。
同じ金額を払うならエンドゲームを見ること推奨します。
お金がもったいない…。