「にゃんこスター」ディリリとパリの時間旅行 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
にゃんこスター
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ニューカレドニアから来た少女が、パリの少女連続誘拐事件に挑むというフランス製のアニメーション。少女がパリでうろうろするあたりは「地下鉄のザジ」みたいだが、なわとび少女と男性のコンビという点では(最近見ないが)にゃんこスターのようでもある。
洗濯船時代の画家や彫刻家、音楽家があれこれ出演しており、いつぞや映画で見た黒人芸人のショコラもダンスを披露する。配達人の部屋には、広重の「庄野白雨」が貼ってあったり、とにかくにんまりするような小ネタが入っている。彩色もアメリカのアニメーションとは一味違ってよりアートな感じだ。
とは言え、犯罪の真相がいくら何でもおぞましすぎる(まるで“人間椅子”だ)。もうちょっと楽しげな事件にしてほしかった。
あと、邦題の「〜時間旅行」って何なんでしょう。SFと勘違いされそうで、意味不明です。「〜パリ大追跡」ぐらいでよくないですか。
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