「人の苦しみはこういうことだと殴られた気分でした。」Girl ガール 猿田猿太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
人の苦しみはこういうことだと殴られた気分でした。
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満点を付けましたが、決してお薦め出来ません。最後まで見るのが辛かった。本当に辛かった。彼女はとても美しく、それがあまりにも見ていて切なく、辛かった。美しい人とはこうまで苦しんでいるのかと、初めて知った気分でした。とはいえ、これはドキュメンタリーではないんですよね。でも少なからずとも、現状を取材し研究された上で作成された映画なのでしょう。彼女の苦しみは現実の実例に基づいて描かれているのでしょうか。それほど、多くの方々が同じように苦しんでいるのでしょうか。
作中、まるで何人もの俳優が演じているかのように、彼女の姿が違って見えました。まるで少女のように、母親のように、そして、一人で体を洗い、現実の自分の体と向き合っている彼の姿は、只の一人の男性でしか無い――特撮でもないのに、不思議な映像を見たような、そんな気分でした。
でも、何故でしょう。最後の病院での彼女の姿は、私にはまるで、お産を終えた母親のような姿に見えました。本当に何故だろう、不思議ですね。
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