劇場公開日 2019年5月17日

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「静謐でそら恐ろしい傑作。」僕たちは希望という名の列車に乗った やべっちさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0静謐でそら恐ろしい傑作。

2020年4月9日
iPhoneアプリから投稿

学生たちの小さな行動が、政治的な大問題につながっていく話。

静かにひたひたと、そして圧倒的で一方的な権力により追い詰められていく学生たちの描写があまりにリアルで恐ろしい、そして切ない。
さらにこれか実話ベースだというのだから、恐怖でしかない。
無垢で真面目な学生に対して、大人げない、いやむしろ姑息で狡猾な心理戦を繰り広げさせる展開は、政治スリラーといっていいかもしれない。

ひとつの小さなテーマで、大人、国家の薄汚さをまざまざと見せつける本作は、まごうことなき傑作としかいいようがない。

観賞後にわかる邦題の意味の美しさにも余韻が残る。

素晴らしい作品です。

やべっち