「アニメの未来として、この世界観が好き」映画 ゆるキャン△ callさんの映画レビュー(感想・評価)
アニメの未来として、この世界観が好き
・ゆるくない。
・キャンプしてない。
・志摩リンだんごがない。
よって、ゆるキャンではない。
とはいえ、賛否両論あるものの個人的にはこれはこれで嫌いじゃないって感想です。
アニメの雰囲気が好きでした。
なんかあんまり真剣に画面に食いつくように見るのではなく、ちょうどソロキャン中の志摩リンの前にある焚き火ポジション。
ちらちら目に入るようにテレビで流しながらスマホいじるなり、本を読むなり。それでちょうど暖かい雰囲気でした。
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この映画、そんな感じのぬる~い、ゆる~い雰囲気を残していて好きなのですが、
雰囲気はそのままなのに志摩リンとイヌ子が仕事に悩むシーンとかがストーリーに入ってきていてこの流れは必要なんだろうか、って思いながら見ていました。
と、いうかナデシコは主役ではなくなってしまったのか。
主要キャラが大人になったらこんな風になっている、、、っていう未来予想図、かなり納得感がありました。
変に全員一緒の大学にいき、全員一緒の職場にいるとかいう設定にしていなくて好感。
野クル三人と志摩リンと恵那ちゃんはおそらく高校卒業をキッカケに一度バラバラになっちゃったんでしょう。
身延はバイトがないという本編中の描写の通り、大人になったけどみんな地元にいます!って言う世界にしていたら不自然極まりなかったでしょう。よってこの大人なみんなの設定は良いものでした。
それぞれのキャラがそれぞれのキャラなりに葛藤して、それぞれの未来へ進もうとしたんだろうなという背景が見えて好きです。
そういう続編世界観が好きだからこそ。
変に社会人としてのトラブルやら大人の事情やらを事細かに描写せず、
本当にちらっとだけそれぞれの大人としての悩みを描写した後は、久々にみんなで集まることにして、
「みんないろいろあったけど、志摩リンもナデシコもソロキャンしてるし、ひさしぶりにみんなでグルキャンして楽しいねー」程度のふわっとした映画を見たかった気がします。
あと、ちくわです。ちくわー!!
老犬描写するもんだからもしかして……って、どきどきしたじゃないですか。