「私はしまりんが好きです。」映画 ゆるキャン△ こまママさんの映画レビュー(感想・評価)
私はしまりんが好きです。
原作未読。アニメは好きで何回か観てます。
やってることは全然ゆるくないし(命の危険すらあった)、そのためにバイト頑張ったりもしてるけど、大変さとか努力とかには焦点を当てずサラッと流して、ひたすら「好きなことを好きなようにやってる」ところをゆるくあったかく見せてくれる、稀有な作品だと思ってます。
なにより、「静か」なんですよね。
なでしことか千明とか賑やかな子もいるのにその賑やかさが全然うるさくないし、しまりんみたいな一匹オオカミも恵那ちゃんみたいなマイペースな子もそれぞれのパーソナルスペースを侵さないちょうどいい距離感で存在していて、人間関係の煩わしさが皆無。それが「静かさ」の所以でもあってもうファンタジーレベルなんだけど、SNSでのコミュニケーションを多用してることもあって、妙にリアリティーがある。
こんな関係性の仲間、良いなぁって思うし、キャンプじゃなくても何かちょっとやってみようかななんて前向きなチカラをもらえる、素敵なアニメです。
で、映画ですね。(前置き長い)
こんな静かなアニメが映画って大丈夫かなと思ってましたが、アニメとはちょっと趣が違いました。
大人になって、仕事を持って生活が変わって「好きなこと」を見失っちゃったり、逆に「仕事」と「好きなこと」を紐づけられるようになってもそこにはお金とか立場とか大人の事情とかも食い込んできて楽しいだけでは進めなかったり。
そういう、7-8年後?の5人の成長や変化を見せてもらえたのはゆるキャン好きとしては嬉しかったけど、紆余曲折をちゃんと感情の起伏込みで見せてくれてたので、思ってたような「静か」な映画ではなかったですね。
でもイヤな人はやっぱり出てこなくて人間関係はファンタジーだったし、音楽のチカラもあって、ゆるキャンの雰囲気は変わらずあったと思います。
できたキャンプ場は、ちょっと魅力的とは言い難いし維持してくの大変そうだなと思っちゃったんだけど、そのへんはそれこそ大人の事情的なチカラが加わってのことだったのかな〜?
それにしても名古屋から山梨の高下までタクシーで行っちゃう千明にはびっくり。東京は遊び尽くした(だっけ?)って言ってたけど、お金のことを考えずに行動できるってどんだけ成功者なんだ。
ちくわがおじいちゃんになってて、死んじゃうんじゃないかと思ってドキドキしちゃった。生きてて良かった。
そういえば、しまりんがおじいちゃんのバイクに乗ってたけど、おじいちゃんもう亡くなってるってことはない?
他の人と絡んでないし、キャンプ場にもひとりで来てたししまりんにだけ見えてたとか。。ないか。
しまりんが、仕事に忙殺されてたところから「好きなこと」を取り戻していくのが良かったですね。
結局私はしまりんが好きなんだ。
また彼女の静かなキャンプを見たいな。なでしこたちの乱入ありで。
観て良かったです。
>満塁本塁打さん
コメントありがとうございます。
確かに親が危篤なら…、いや私はそれでも飲んでない家族か友人に車出してもらうかな😅
その距離を休日にバイクで通うのもほんとパワフルですよね。
そういうとこをサラッと流しちゃうのがゆるキャンらしくて良かったです。
はじめまして、休日に遠征作業のパワフル。深夜タクシー🚕名古屋〜甲府はビックリ違和感でした。「親が危篤」以外には考えられない湯水のようにお金の散財でした💴。他作へのイイねありがとうございました😊