劇場公開日 2019年4月5日

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「冗談通じない人は観てはダメ」麻雀放浪記2020 つとみさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5冗談通じない人は観てはダメ

2025年1月28日
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鑑賞方法:DVD/BD

この作品は白石和彌監督の味付けで観るSFコメディだ。そうコメディなんだ。バカみたいなコメディなんだよ。斎藤工が二十歳の童貞役だぞ?役名がクソ丸にドテ子だぞ?コメディ以外の何者でもないでしょうが。
それなのに、冗談通じない低評価が多くてびっくりする。もしかしたら年間ベストに入れちゃうかもしれないくらい面白かったよ。
最初から馬鹿馬鹿しさの連続だったでしょ?ツッコミどころの連続だったでしょ?それを「笑う」んだよ。だってコメディなんだもの。

昭和哲が過去と同じように手掴みで食らう。そして蛾が舞うバタフライエフェクト。何か起こると思わせて特に何も起こらない。
そもそも手掴みで食らうシーンがすでに面白いのに何も起こらないことを笑わずにいられる?
シーンとしてはメチャクチャシリアスな場面なんだけどね。シリアスにやっているからこそ余計に笑えるんだ。

確かに全然、麻雀放浪記ではないけど、むしろ全然違うってことがすでにネタなのでは?と思うほどに全然違う。だから、そこからして笑えるとも言える。そもそも麻雀シーンで魅せる気が全くないからね。
まあ、このコメディテイストで麻雀の駆け引きだけ真面目にやられても困るからこれが最高のバランスなんだ。
期待した麻雀放浪記と違う。これは同意できる。しかし、だから面白くない。は同意できない。

「戦争負けても麻雀負けねー、ふんどしの哲こと昭和哲」このセリフをふんどし姿の斎藤工が言ってるだけで笑えるし、価値ある一作だったと思うけどね。
続編作るなら是非とも観たい。

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つとみ