「いきること、しぬこと」タロウのバカ 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)
いきること、しぬこと
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内容があまりにも激しいので、年齢制限を設けるべき。スギオの最期の描き方は、
えげつないと言う他はない。
個人的にR指定「15」に疑問です。「15」ではなく、「18」ぐらいではなかろうか。
「R指定」の基準が曖昧になってはいないだろうか。それはさておき、
仲野太賀第一回作品。エンドロールの(個人的には)「俳優 太賀」で良いと思った。
不確かなものへ疑問を抱きながらイライラする3人が、ふとしたことから「本物の拳銃」を手にすることになる。そこから3人の日頃の鬱屈した現実から抜け出す術を知る。三者三様の
欲望が暴発する様を彼らの言動や行動の中に鮮明に出現する。
それが「いきること」「しぬこと」に結びついていく。今現在生きてきた監督の世間への強い訴えとなり、観る者に強いメッセージとなって、作品の中に露出する。「銃を手にする怖さ」とか「反戦」とか。」。私が見た大森作品「日日是好日」から受ける「茶道の無」とはまったく異なる今回の作品「今の時代を生きる大人たちのなぜかはっきりとしない愚かな一面」をカメラで上手く捉えられた秀作であると思われる。ただ表現方法が、若干露骨であることは否めない。これが「監督 大森立嗣」の描き方なのかもしれない。YOSHIの演技も気迫抜群で及第点を差し上げる。母親に銃を突きつける場面は、ハラハラさせられた。
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