「悪党どもの品評会」ブルーイグアナ 500万ポンドの獲物 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
悪党どもの品評会
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ブルーイグアナはトルコ王女にまつわる青い大きなダイヤモンドの呼び名、お宝を巡る悪党同志の奪い合いの犯罪・コメディ、さながら下品な笑いと暴力性を競い合う悪党どもの品評会。
ロンドンの大悪党アルカディア一味、汚れ仕事を仕切るのはマザコンヤクザのディーコン、これに対抗するのがアルカディアに、かもにされた女弁護士キャサリンの米英クセ者グループ。
わざわざロンドンからニューヨークまで助っ人調達、それもアカデミー助演賞のサム・ロックウェルを連れてくるとは、うがった見方をすればロンドン子はアメリカ嫌いが本音、劇中のディーコンの悪口のようにいじり倒したかったのかも知れませんね。同じ英語圏でもブルックリンとロンドンでは話が分からないとか、グレゴリー・ペックの声まねとかはネイティブの人には受けるのでしょう。
どちらかというとコメディがメインなのか、いちいちキャラをいじるので話がなかなか進まない、それも中年男の下ネタ絡みだから合わない人は引くでしょう。後半になると暴力性はエスカレート、全身血まみれの一行がゾンビ映画の俳優と偽って逃亡、ホテルでのゾンビ映画の撮影が伏線だったとは恐れ入りました。
製作・脚本・監督のハディ・ハジェイグさん、観客受けを狙ったサービス精神は伝わりますが個人的には笑いのツボが合わなかった気がします、残念。
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